【在宅】70歳女性。1人暮らし。肺気腫で在宅療養をしていた。夫とは死別し、長女は隣県に住んでいる。要支援2.介護予防訪問介護を利用していた。咳・痰の症状に加え呼吸困難感が増強したために入院した。今後も自宅での療養を強く希望している。 入院後、安静を保ち、酸素療法と薬物療法とで症状が軽減した。酸素流量の指示は1l/分、患者は酸素ボンベを引いて歩行可能であるが、ベッド上で臥床していることが多い。自宅での日常生活動作の不安を訴えている。病棟看護師が退院準備として支援するのはどれか。
可能な限り安静を促す
長女との同居を勧める
呼吸リハビリテーションを勧める
ポータブルトイレの使用を勧める
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)肺気腫では適度な運動を継続し、呼吸筋の筋力低下を防ぐことが重要である。
2.(×)本人の状態は要介護2であり、社会資源を活用すれば入院以前の生活を維持できる。
3.(○)口すぼめ呼吸や腹式呼吸、胸郭ストレッチや呼吸体操などのリハビリテーションで、呼吸機能の悪化を防ぐことが大切である。
4.(×)歩行には支障がないのでポータブルトイレを勧める必要はない。