【基礎】65歳の男性のAさんは上部消化管の内視鏡検査を受ける際、抗コリン薬を投与された。看護師がAさんに行う説明で適切なのはどれか。
1.検査直後から自動車を運転して帰宅できる。
2.検査終了後の半日は飲食を禁止する。
3.排尿困難を生じる可能性がある。
4.腹痛が強くても下血がなければ様子をみる。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)抗コリン薬の副作用に眠気があるので、自動車の運動は避けた方がよい。
2.(×)上部消化管内視鏡検査では咽頭麻酔を行うため、検査後に誤嚥を起こす可能性がある。患者には検査後1~2時間後に少量の水を嚥下してもらい、問題なければ飲食が可能となる。
3.(○)抗コリン薬は副交感神経を抑制する作用があるため、排尿困難が出現する可能性がある。
4.(×)腹痛が強い場合は、内視鏡による胃粘膜の損傷やその他の原因を考え、受診する。