【在宅】3歳の男児。脳性麻痺で四肢と体幹の著しい運動障害があり身体障害者障害程度1級を受けている。姿勢保持および移動・移乗は全介助である。食事は母親が介助し経口摂取しているが、誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。今回は経鼻からの経管栄養法となり昨日退院した。父親は海外に単身赴任しており介護は母親に任されている。週1回の訪問看護サービスを利用している。
母親は「最近腰痛がひどくなり、歩くのがつらくなりました」と訪問看護師に相談した。
母親への援助で最も優先するのはどれか。
児の入所施設を探す。
父親の帰国を勧める。
訪問介護の導入を提案する。
児童相談所への相談を勧める。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)母親本人からの申し出がない限り提案すべきでない。
2.(×)母親本人からの申し出がない限り提案すべきでない。
3.(○)母親の腰痛の増強は、家事や育児の負担が大きいことを示していると思われる。負担軽減と母親の健康管理を目的として訪問介護の導入をすすめてみる。
4.(×)すでに身体障害者障害程度1級の認定を受けているため、優先度は低い。