看護師は他の職種に比べ、ストレスフルな仕事だと言われています。
みなさんはストレスを感じて、やけ食いをしてしまった経験はありませんか。
今回は、「なぜ、やけ食いをしてしまうのか」「やけ食いをするときに、守りたい3つのルール」について紹介します。
やけ食いは、ストレスから身体を守るための防御反応!
ストレスを感じると、交感神経が優位になり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
このとき、体が乱れを整えようとして、脳から副交感神経を活発にするために指令が出ます。
副交感神経を活発にする方法は、睡眠や入浴など、いろいろありますが、最も手っ取り早い方法が、「摂食し、胃腸を動かすこと」なのです。
つまり、ストレスから体を守るために、やけ食いを行っている、というワケです。
やけ食いを慢性化させないための3つのルール
防衛反応であるやけ食い。
一時的にはストレス解消になりますが、慢性的になると消化不良を起こしたり、体重が増加したりと、デメリットが多くなってしまいます。
そこで、慢性化させないためのやけ食いのルールを3つ紹介します。
ルール1 本当に食べたいものを選ぶ
視覚、嗅覚などをフル活用して、心から食べたいと感じるものを選びましょう。
適当に選んでしまうと満足度が低くなるため、物足りない気分になってしまいます。
物足りない気分はさらなる摂食行動を引き起こし、慢性的なやけ食いになってしまう恐れがあります。
ルール2 罪悪感を持ちながら食べない
罪悪感がストレスになり、ストレス→やけ食い→ストレスという悪循環が生まれてしまいます。
やけ食いをしてしまっても、「ストレスを解消できてよかった」と思うようにしましょう。
ルール3 別のことをしながら食べない
たとえば、テレビやインターネットを見ながら食べると、味や食感、香りをあまり感じることが出来ず、満足感を得にくくなります。
集中してしっかり味わうことで、本当に食べたいものがわかるようになり、無駄に食べてしまうことがなくなります。
参考文献
- ストレスが招く情緒的過食 http://www.nikkeibp.co.jp/article/gdn/column/010/200904/509977/
- メンタルヘルスケア http://www.nurse.or.jp/nursing/practice/shuroanzen/safety/01.html
- 「ストレス食いは悪くない」,『日経ヘルス』2011年11月号, p.50-53, 日経BP社.