• 公開日: 2014/7/16
  • 更新日: 2018/12/13

医師と看護師。新設の科で、ゼロから築き上げてきた信頼

テーマ:医師と看護師

ともに高めあう存在

産婦人科病棟ができた

就職して2年目の春。勤務する病院に産婦人科ができました。希望通り、産婦人科に異動になりました。看護師として1年間働いてきたけれど、助産師としては1年目のスタートです。わくわくする気持ちもあったけれど、不安はそれ以上に大きかったです。配属先のスタッフも産婦人科経験のない人が半数以上を占めていました。

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医師に怒られる日々

配属されてまずは、病棟のルールやシステムづくり。分娩時には何が必要?、帝王切開時の手術室やNICUとの連携など考えなければならないことは山積みでした。そんなことをしている間にも、分娩1例目があったのです。また、切迫早産などの入院も少しずつ入るようになりました。
しかし、簡潔に医師に結果を報告できなかったり、重大な徴候を見逃していたりと医師からは「こんなことで、産婦人科で働いているなんて恥ずかしい」と多くのスタッフが何度も言われました。

ステップアップ

そこで、助産師や看護師でさまざまな勉強会を行いました。それにより、スタッフ間での知識や振り返りなどを共有できるようになりました。すると、医師から「○○について勉強会一緒にする?」「この前の分娩の振り返りを一緒にしよう」など声をかけてくれるようになりました。
医師との勉強会では、普段疑問に思っていることを質問したり、私たちからの要望を伝えたりととても有意義なものとなっています。

目指すもの

病棟開棟3年目を迎えた今では医師が私たち助産師や看護師のことを「ずっとみてくれているから安心できる」などと信頼してくれ、医師と対等に自分たちの意見を言えるようにもなりました。まだまだ反省することも多いですが、医師とともに協力し、たくさんの家族の笑顔が見られるよう頑張っていきたいと思います。

●執筆●あいこ さん
産婦人科3年目
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