• 公開日: 2014/1/16
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

(必修)食中毒の原因となるのはどれか。

(必修)食中毒の原因となるのはどれか。

1.セラチア

2.レジオネラ

3.ヘリコバクタ一

4.カンピロバクタ一

―――以下解答―――








(解答)4 

<解説>

1.(×)セラチアは、糞便や口腔から分離される常在菌の一つで、通常、病気になることはない。問題になるのは、日和見感染であるため、食中毒の原因にはならない。

2.(×)レジオネラは本来土壌細菌であるが、冷却塔、給湯系、渦流浴などの人工環境に増殖している。臨床症状は、肺炎型と風邪様のポンティアック熱型があり、食中毒の原因にはならない。

3.(×)ヘリコバクターは、ヘリコバクター・ピロリ菌といい、胃の中に生息する菌で、胃潰瘍や胃がんの原因となる。

4.(○)カンピロバクターはウシ、ヒツジ、ニワトリなど家禽類の腸管内に広く常在菌として保菌されている。ヒトには汚染源となった食品の摂取(鶏肉などの肉の生食や加熱不十分、飲料水、サラダ、未殺菌の牛乳など)により食中毒症状を発症する。ヒトでは1982年に食中毒菌として指定された。

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