(必修)食中毒の原因となるのはどれか。
1.セラチア
2.レジオネラ
3.ヘリコバクタ一
4.カンピロバクタ一
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)セラチアは、糞便や口腔から分離される常在菌の一つで、通常、病気になることはない。問題になるのは、日和見感染であるため、食中毒の原因にはならない。
2.(×)レジオネラは本来土壌細菌であるが、冷却塔、給湯系、渦流浴などの人工環境に増殖している。臨床症状は、肺炎型と風邪様のポンティアック熱型があり、食中毒の原因にはならない。
3.(×)ヘリコバクターは、ヘリコバクター・ピロリ菌といい、胃の中に生息する菌で、胃潰瘍や胃がんの原因となる。
4.(○)カンピロバクターはウシ、ヒツジ、ニワトリなど家禽類の腸管内に広く常在菌として保菌されている。ヒトには汚染源となった食品の摂取(鶏肉などの肉の生食や加熱不十分、飲料水、サラダ、未殺菌の牛乳など)により食中毒症状を発症する。ヒトでは1982年に食中毒菌として指定された。