コラム
  • 公開日: 2014/6/20
  • 更新日: 2019/3/1

【連載】ナースの転職知恵袋

島人の健康を守る!離島ナース

離島で働きたいあなたへ

皆さんは、日本がいくつの島で成り立っているか、ご存知ですか? 平成元年「第39回日本統計年鑑」において公表されたデータによると、日本を構成する島の数は6852。 その大半は無人島ですが、有人離島も421あります(北海道、本州、四国、九州、沖縄本島を除く)。 今回ご紹介するのは、こうした有人離島で働くナースのお仕事です。 離島ならではの3つの魅力を、詳しく解説します。

離島ナース3つの魅力

確実にスキルアップできる

「離島でも本土でも、看護師の仕事内容は同じでしょ?」と思うかもしれません。 しかし、離島は医師や看護師の数が絶対的に足りない上、病棟、外来などの区別が無い場合も多いです。 患者の誘導、処置、事務、清掃など、本土で働くよりも、業務の幅が広い可能性が高いと言えます。 そのため、手技を一通りこなすオールマイティーさと、未経験の業務も吸収しようとする向上心は必須。 業務の幅が広く、覚えることも多いので、初めは勉強の毎日でしょう。 しかしその分、看護師として確実にスキルアップできるはずです。

高待遇が受けられる

離島での仕事は楽とは言えませんが、職場によっては、本土並みの高待遇が受けられるようです。 島までの旅費や引っ越し費用は病院側が全額負担、住居を無料で提供してもらえるケースも。 住居は家具・家電付きの場合が多く、身の回りのものを持参すれば、当面は充分生活できます。 また、病院によっては、初年度の有給休暇が20日とたっぷり休める場合も。 休日は離島ならではのアウトドアスポーツや、マリンスポーツを楽しむ人も多いようです。

密な人間関係を築ける

離島に対して、「よそ者に厳しそう」など、閉鎖的なイメージを持つ方もいるかもしれません。 ただ、今は本土から離島に移住する人も増えており、温かく迎え入れてくれる島民も大勢いるようです。 広くはない島だからこそ、患者と看護師、そして看護師同士の距離が近いことも特徴の1つ。 「患者さんが、島の料理を差し入れてくれた。本当はいけないけど、皆でおいしくいただきました」 「ホームシックになった時、看護師同士で励まし合った。皆近くに住んでいるので自然と仲良くなる」 と、離島ならではの心温まるエピソードも。 ただし、狭い環境ゆえ、秘密や噂はあっという間に広まりやすいので注意が必要です。

離島ナースになるには

離島ナースとして働きたい方は、離島にある事業所の採用情報をマメにチェックする、希少求人を多く扱う人材紹介会社に登録するといった方法で、常に情報を収集しましょう。 ただし、離島は魅力的な面も多いですが、業務の幅が広いなど、ハードな側面もあります。「経験○年以上」と規定を設けている事業所もあり、誰でも働けるわけではないようです。離島ナースにこだわりすぎず、転職先候補を広げてみることも必要かもしれません。

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編集 ナース人材バンク
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