コラム
  • 公開日: 2014/6/19
  • 更新日: 2019/3/1

【連載】ナースの転職知恵袋

専門外来ってどんな職場?

そもそも専門外来って何?

専門外来とは、専門的な治療が必要な病気や、診断・治療が難しい症状などについて、専門の医師が診断・治療にあたる外来です。大規模、中規模の病院に設置されていることが多く、専門外来に特化したクリニックもあります。 専門外来は、表記について規制が存在しないため、とても沢山の種類があります。 例えば、「糖尿病外来」などある病気に特化した外来の他、「心臓外来」「胃腸外来」といった特定の臓器・部位を専門に診る外来、「いびき外来」「めまい外来」など、特定の症状を診る所など。 また、「働く女性専門外来」「子供の低身長・夜尿外来」などユニークな外来も急増中! 看護師の仕事内容は一般的な外来と大きく変わらず、受付や問診、検温や血圧測定、診察介助などが主体。 でも実は、専門外来で働くからこそ得られるメリットもあるんです。 ここでは、そんなユニークな専門外来で働く3つのメリットをレポートします!

専門外来で働く3つのメリット

基本的には日勤のみ

専門外来は一般的な外来と同様、基本的には日勤のみ。ご家庭の事情や、体調面の不安などで夜勤ができない方でも、無理なく働けます。 夜勤手当がない分、給与はやや抑え目。平均して月給22~30万円の職場が多いようですが、専門スキルを身に付けることで、給与アップも望めるでしょう。

残業が発生しにくい

日勤のみで働ける上に、残業も発生しにくいのが専門外来の魅力! 一般的な外来では、患者を時間内に診きれず、残業が発生することが少なくありません。 しかし専門外来は、人数制限をもうけた完全予約制の場合が多く、飛び込みで患者が来ることもないため、残業が発生しにくいのです。終業後のプライベートタイムがしっかり確保できそうですね。

専門性を磨いてスキルUP

専門外来では、ある特定の疾患や症状に悩まされる患者の症例を、数多く診ることができます。 また、その領域に精通した医師と働けるので、専門的な知識や最新の治療を目の当たりにできるはず。 スポーツ障害に関心があるなら、整形外科よりスポーツ外来で働く方が、沢山の症例を学べるでしょう。 不妊治療に携わりたいなら、産婦人科より不妊外来で働くことで、最新の知識を習得できそうです。 このように、興味のある分野に特化した専門外来で働くことが、専門に強いナースになる近道かもしれません。

魅力いっぱいの反面、大変さも

一般的な外来とは、一味違う魅力がいっぱいの専門外来。ただし、「患者からのクレーム対応をしなければならない」「外来患者とは、入院患者と違って短期間しか会えないので、素早く情報収集したり、短時間で色々な説明をしなければならなくて大変」といったハードな面は、一般的な外来と変わりません。 また、専門外来は、必ずしも全ての事業所が取り入れている訳ではなく、求人はあまり多くないようです。 興味がある分野に特化した専門外来の求人が、転職したいと思ったタイミングで見つかれば理想的ですが、現実にはなかなか難しいかもしれません。

専門外来に転職するには?

ただ、患者1人1人が、それぞれの病気・症状に合った専門性の高い医療を求めている今、専門外来のニーズは高まっていくと考えられます。現時点では求人は多くないものの、時代のニーズに合わせて専門外来を設置する病院・クリニックが増えれば、おのずと求人も増えていくことでしょう。 専門外来で働きたい方は、専門外来がある病院・クリニックの求人情報をマメにチェックしましょう。 また、求人を多く扱う人材紹介会社に登録することで、最新の求人情報が随時提供されるため、専門外来の求人を見つけやすくなります。

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編集 ナースの転職知恵袋 編集部
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