更年期障害について正しいのはどれか?
1.更年期障害として現れるのは、顔面紅潮や発汗などの自律神経症状のみである。
2.不定愁訴は、数年で自然治癒するので観察は必要ない。
3.治療としては、内科的疾患、精神的疾患との鑑別の後、鎮静剤、ホルモン剤などが投与される。
4.精神疾患と異なり、精神療法は有効ではない。
―――以下解答―――
(解答) 3
<解説>
1.× 自律神経失調症状の他に、精神神経症状、心臓血管症状、内分泌症状がある。
2.× 不定愁訴にも留意して、言動の経過を観察する必要がある。
3.○ 治療として、内科的疾患、精神的疾患と鑑別し、鎮静剤、抗不安薬、ホルモン剤の投与を行う。
4.× 精神療法は、心因性因子の強いものには有効である。特に専業主婦の更年期障害に関しては心因性因子が強いため、熱中できる仕事、趣味が治療上有効な場合がある。