真夜中に繰り広げられる高齢患者さんと看護師さんの攻防に怯えながら、なんとかトイレを済ませた私に看護師さんが…まさかの展開に私たちは唖然としていました。…患者さん・患者さんご家族から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。
※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。
このエピソードは、「カナンさん」からご応募いただいたものです。
エピソード応募者から<ひとこと>
20年前、まだ世間知らずの小娘だったころの出来事です。
真夜中、少ない人数で何人もの命を預からなければならないということは、とても大変で責任の重い仕事だと思います。
だからこそ看護師さんは、あの時のおじいさんに毅然と対応したのだと、いまならよくわかります。
高齢の入院患者が多く、看護と介護の違いとはなんだろうな、と思いました。素人では明確な線引きはわかりませんが、看護師さんたちの仕事は多岐にわたるのだなと思いました。
当時はまだ若く、働き方が分からずに病気になってしまいましたが、この出来事がきっかけで、自分自身や他人を労わること、献身ということについて考えるようになりました。
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