看護師の働き方いろいろ
  • 公開日: 2022/9/20

【新刊紹介】看護師が「稼げる医療ライター」になる方法

「医療ライター」ってどんな仕事?

「医療ライター」という言葉を聞いたことがありますか? 医療の専門知識をもち、医療関係の原稿を書くことができる専門ライターのことです。「ナース専科」でも多くの「医療ライター」が活躍しています。

「医療ライター」になるのに必要な資格はありません。ただし医学的エビデンスが確かな原稿を書かねばならないため、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などの医学的知識をもつ医療従事者がたくさん従事しています。

本書は、自身も総合病院の産婦人科病棟や婦人科クリニックで勤務した経験をもつ看護師が、妊娠出産をきっかけに働き方の見直しを行い、「医療ライター」として転身した経験をもとにまとめた「医療ライター」の入門書。

ライターの仕事をしたことが全くない初心者のために、「医療ライター」とは何か、年収はどのくらいか、スタートする方法は、仕事を得るにはどうすればよいかなどを、ステップを踏んで懇切丁寧に解説しています。

稼げるライターになるために必要なスキルとは

「私は医療ライターです」と名乗ることは自由です。医学的知識をもつ看護師であれば、依頼さえあれば、ある程度の原稿を書くことはできるでしょう。けれどなにより大変なのは、原稿を依頼されることだと著者はいいます。

――いくら医療知識や臨床経験があっても、それだけでは医療ライターとして仕事を獲得するのは難しいです。実際に「書ける医療ライターがいない」という話はクライアントからよく耳にします――(第1章より)

そこで本書では、仕事が得られる「稼げる医療ライター」になるために必要なスキルを5つにまとめ、下記のように紹介しています。

1.「検索力」
2.「読解力」
3.「文章力」
4.「SEO知識」
5.「共感力」

それぞれについて、机上論ではなく具体的に例を挙げ、どのような力であるか、なぜそれが必要であるのかを述べています。さらに次の章では、実際に仕事をはじめるときのステップを3段階に分けて解説しています。

すべての言葉が著者の経験に基づいているため、具体的で理解しやすく説得力があります。このステップを一つずつきちんとたどっていけば、たしかに「稼げる医療ライター」になれそうです。

実際に著者は、自分の仕事を軌道に乗せたのちに、「医療ライター」を養成する通信講座も立ち上げました。免許を活かして働きたいと思う看護師たちの背中を押し、応援して育てていきたいという、成功に裏打ちされた思いが感じられます。

看護師の専門性を在宅で活かして働く

臨床の現場は奥深くやりがいも大きいけれど、看護師には妊娠出産や子育て・介護などによって、臨床から離れなければならなくなってしまうことがあります。また体力的に夜勤や交代制の勤務がきつくなってしまうこともあります。

そんなときふと頭に浮かぶのが「家で仕事ができたらいいのに」「せっかく取った看護師の免許を活かして」という思いではないでしょうか。この条件に当てはまる仕事の一つが「医療ライター」。

看護師は、看護師免許という国家資格をもつ医療の専門家です。この専門性を活かして働く「医療ライター」に関心が湧いたなら、一度本書を手に取ってみてください。


『在宅で資格が活かせる!稼げる医療ライターになる方法~入門編~』
著:
広田沙織(医療ライターズ事務所 medipen (メディペン))代表
販売元:Amazon Services International, Inc.
形式:Kindle版(電子書籍)
定価:9月末までの限定価格 250円(税込)
ページ数:38ページ




「医療ライター」育成講座「メディペンlabo」のご紹介

「メディペンlabo」は、本書の著者である広田沙織さんが運営する「医療ライターズ事務所 medipen(メディペン)」が開設する「医療ライター」養成講座です。

・ライター同士の交流をメインとしたコミュニティスペース:2022年10月よりオープン予定
・原稿の添削を通してライター力をアップさせる育成講座:2022年12月~2023年の明けに開講予定

興味のある方はぜひ一度、メディペンのホームページを訪れてみてください。



関連記事

看護知識

ナース専科で看護知識を”学ぶ”記事ランキング