「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。
新人看護師として働いてます。
実習先の病院とは異なるため、学生の時にやったことのあるケアですら、不安でいっぱいですが、先輩方が丁寧に教えてくださるのでやりやすいです。
私が今やっている仕事の内容はケアアシスタントさんのお仕事がメインで、その病院ではその仕事がきちんとできるようになってから段階を踏んでいく教育体制です。
他の病院へ就職した友達が、点滴の準備をした。受持ちをしている。吸引している。と聞くと、経験の数に差が出てしまっているようで不安になってしまいます。
基礎から覚えることが大事っと思っていても、羨ましく思ってしまいます。
「じっくり型」vs「スピード型」
■新人ナースの意見は…?
いきなりどんどん進んでいくよりかは、少しずつやっていった方が良いと思いますよ。
病院の教育プログラムはすごくのんびりだなーって思っていますが、一気にたくさんのことを頭に詰め込むよりも、少しずつやることで、一つ一つのことをしっかりできるようになるのではないかと思っていて、今は逆にこのくらいのペースで良かったなって思ってます^^
私は逆に、なんでも看護技術を行う機会があれば即やらせてくださる病院で、一度見学したら次はやってみよう!知識や手技が一通り大丈夫そうなら一人立ちしましょうといった感じで、どんどん一人立ちさせようと進んでいくため恐ろしく感じています。あんまりにも早いので正直もっとゆっくりしていたいとも思ってしまいます…。
■ケアアシスタントの仕事には重要なポイントがたくさん!
助手さんとかは患者さんの身の回りのことももちろんだし、メッセンジャー業務や物品の管理や補充もしてくれるので病棟全体の把握や患者さんとのコミュニケーションの機会も増えて勉強になると思いますよ。
おむつ交換とかトイレ誘導、更衣、シーツ交換って侮れないですよ~
紙おむつのメーカーさんが「紙おむつの当て方、選び方」という内容の研修をしてくれたことがあったんですが、これがもう、「目からウロコ!!」奥が深いんです。私は経験25年を越えるおばちゃんナースですが、「知らなかったなぁ」反省しきりです。トイレ誘導だってADLや安静度が頭に入ってないとできないでしょ
私が新人の時も(20年前ですが…)最初は、看護助手さんの仕事メインでしたよ。でも、この業務のおかげで院内の配置や必要な物品がどこにあるのか全て把握できました!急変時の外回り、夜勤、スタッフ不足な時…いろんな場面で、一人で動かなければならない時があります。
オムツ交換と言えど、患者さんの体に触れる、責任ある仕事です。全介助で、羞恥心を伴うケアに対し、いかに安楽にプライバシーに配慮したケアができるか…。オムツ交換から教わることは多いと思います。便性状の観察、オムツの当て方など…。
毎日、患者さんの足元に行って声かけや、触れる事が大切ですよ。清拭なら、患者さんの全身を見る一番のチャンス!見て皮膚にトラブルが無いか?触れる事で、皮膚が乾燥や湿潤していないか?声かけしたり、何気ない話をしながら患者さんの情報を仕入れたり。学ぶ事は多いと思います。
とにかくベッドサイドに行く。患者さんと話して身体的、精神的情報を得る。看護として最も大事な患者さんに寄り添う考えと、しっかりしたアセスメント能力を磨く事ができませんか?
『言われることだけ』をしているのではなく、その裏側(根拠とか)も考えて行動を取ると独り立ちした時や、1年後に後輩が出来た時にもの凄く役立ちますから、しっかりジックリ身につけて欲しいと思います。
■技術は後からついてくるけど…
いくら注射や採血、点滴が上手でも、患者さんの身の回りの世話がいい加減だと、それでは患者さんの満足のいく看護にはならないと思いますが、如何でしょうか?
実技技能優先教育は、うちでも行ってます。しかし、アセスメント能力がついてこないのが現実なんですよね。
「点滴の準備をした。受持ちをしている。吸引している~」1年もすればそれが当たり前になりすぎて、なんとも思わなくなる。今勉強中の事の裏付けをしっかりすることがどれ程大切か、後できっちり結果が出て来ます。
■いま、新人ナースがやるべきことは?
焦らなくても、必ず実行するときは来ます。それまでに事前学習をしっかりしておくといいと思います。
もう学生ではなく社会人です。与えられた教育に不満を言えるのは、学生まで。もっと勉強したい、経験を積みたいのなら、どんどん自分から食らいつきましょう。物足りないと感じるくらいなら、積極的に入りましょう。
看護の対象は人ですので、単なる技術ができるようになっても、人を看る努力が必要だと思いますよ。じっくり成長するための時間が許されるのなら、今のペースで成長できることは素敵だと思います。
隣の芝生は青く見えると言います。いろんな環境があって、いろんな業務がありますが、人のことと比べるよりも、自分に与えられた環境で与えられたことを一生懸命やることが大切です。経験の差といいますが、経験には個人差があります。
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イラスト・なしま