編集部セレクション
  • 公開日: 2021/6/4

コレ、本当に正しい?疑問を感じる看護技術

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
看護師二年目です。
仕事に慣れ始め、患者さんの看護を行っていて看護技術などに疑問を感じることが多々あります…定期的にサーフロー針を変えなければならないとか。
みなさんは疑問に感じる看護技術などありますか?

 

コレ、本当に正しい?

■10~20年前、こんなことをやっていた!

包交車があって、消毒壺があって、摂子立てがあって、ガーゼカストがあって、オペの前は剃毛して、褥創の処置で 日光消毒とか…

私が実習していた病院では、回診車にドライヤーがある病棟もありました。褥瘡を乾燥させるためのものです。当時でも看護師さんが「乾燥させちゃだめってことになってきてるんだけど、婦長さんがドライヤー好きなの…。」とこっそり教えてくれました。

20数年前、整形外科の個人病院でアルバイトをしました。朝一番にすることは20本の関注の準備でした。(注射器に詰めておく)準備したものは冷蔵庫に保管し、使わなかったものは夜診もしくは次の日に回していました。

昔、褥瘡を日干ししていました。天気がいい日、褥瘡の部分を残して患者さんをかけもので覆い、ストレッチャーで窓際に連れていき日光浴させていました。向こう側の窓から丸見えで、考えてみればすごい光景だったかも…

■他にもある!こんな手技

膀胱訓練!ウロ科のDrの指示でやってます。以前、それで尿路感染で発熱しました。あとは、うちのスタッフ創傷処置、消毒したがります。洗浄だけでいいのにね。今時、OP後でも消毒しないのにね。

昔はグリセリン浣腸液、看護師が作ってたとこがありましたからね。あれ、50%のグリセリン液なんですよ。そして直腸管の号数も必ず試験に出ていました。

母性看護学のテキストには、自宅分娩の場合の介助は出ていました。もちろん、最近のアクティブバースの自宅分娩ではなく、近くに産院がない場合。実技試験で、さらしの巻き方 しましたよ(≧∇≦)

もうやってないけど、留置カテーテルを抜く前の、膀胱訓練。定期的な膀胱洗浄。よその病院に行って「あ…ガーゼカストまだ使ってる。あ…アルコール綿…単包でもないし100枚入りとかのディスポでもない…褐色瓶使ってる…」とたまに驚くことがある。

■このエビデンスって…?

クリニックに勤めはじめて、予防接種ワクチンのゴム栓を誰も消毒していないのにビックリしました。先生に聞いても、今の時代はそこまでしなくていいんじゃないの?で終わってしまいました。

総合病院の血管確保のマニュアルなのですが、準備前~終了までに5回の手指消毒をおこなうことになっていました。4回目は、駆血帯を装着してからというタイミングで、おももろに手指消毒と手袋装着という手順。
看護技術の本をみても同様なところがありません。感染管理の認定看護師がマニュアル作っているのに病院によって違うのって?

熱発時のクーリングにエビデンスがあるか疑問に思います。熱中症の時や、高熱でクーリングするのであればわかりますが、37.3~37.5℃くらいの微熱でもクーリングしてしまいます。エビデンスがないけど、やってることありますよね。

■医療の世界は日進月歩!

今変わっている看護技術という本で読んだのですが、
・清拭をする時、抹消からふいていく←根拠なし
・清拭におしぼりを使う←おしぼりの機械から雑菌が繁殖する
・アルコール綿で消毒した後、手で乾かす←菌が落屑するらしいです

いつまでも、疑問に感じることはあります。今はこうする!って、書籍が出るくらい、変化している技術は沢山ありますしね。

十年一昔と言われるように、医療の進歩によって、昔は当然だったことも、今は禁忌であったりする事もあります。何事も、皆がするからするのではなく、根拠を確認しながら、技術を身につけれるといいですね。

何が正しいかは根拠に基づくしかないですね。

関連トピック:「 疑問に感じる看護技術はありますか?
イラスト・なしま

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