• 公開日: 2018/2/23
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】癒しのリフレクソロジー

第10回 ストレスに対するリフレクソロジー(その1)

今回からは、「頭の開放」「よい酸素を取り入れる」「背中の凝りをとる」の3つを目的に、ストレス解消としてのリフレクソロジーを始めてみましょう。


自律神経やホルモンバランスの調整、血流や凝りの改善に効果!

リフレクソロジーが体に及ぼす作用機序は、その神経反射経路を刺激することで、脊髄から筋肉・腺、中枢神経へとメッセージを送り、そこから必要な体の部位に刺激を伝達すること。

そして、圧迫刺激により末梢の血液やリンパ液の滞りを取り除くことで、各臓器の循環改善や機能向上につながることなどが考えられます。

こうした作用により、リフレクソロジーは免疫力アップや恒常性の維持が期待できる療法といえます。もちろん、リラクセーション効果によって自律神経の調整がなされることもその一つです。

リフレクソロジーの効果を高めるのに有効なタイミングの一つは入浴前です。入浴中や入浴後に行っても全く問題はありませんが、先にマッサージしておくことで筋肉や神経の緊張が緩和され、全身の血行が一層よくなります。

また、朝であれば、末梢循環をよくすることで体を目覚めさせ、ポジティブ思考にスイッチを入れるサポートにつながります。一日を元気に過ごしたい人には、かなり効果的です。自分の目的に合ったタイミングで実施してください。

血流や凝りの改善イメージイラスト

※続いては、「ストレス症状をアセスメントする」です。
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足裏からストレス症状をアセスメントする (色・硬さ・大きさを見る)

足裏でストレス症状が最も現れるのは、頭部の反射区である親指です。施術を開始する前に、親指の色・硬さ・大きさを見ていきます。

赤い色をしている場合は、イライラが募って頭がカッカしている状態です。黄色ならば、職場で頑張り過ぎて自宅では何もできない、疲労困憊といった状態。白っぽい色をしているときは、黄色の時期も過ぎ、「もうどうでもいい」とストレスに押しつぶされ、消耗しきった無気力状態にあります。紫色は、血液の循環も体内のエネルギーも停滞している状態を示します。

硬さ

硬いときは血流が停滞してマイナス思考に傾きがちです。逆に、ぶよぶよしているなら燃え尽き症候群。ほどよく軟らかいのがよい状態です。

大きさ

通常、親指の大きさは人差し指の3倍くらいまでが正常です。それ以上の場合は、物事を抱え込み過ぎている状態と考えられます。

もし親指だけ赤くて硬ければ、考え過ぎてマイナス思考に陥っており、白くてぶよぶよであれば、人の分までストレスを抱え込み過ぎて燃え尽きてしまっています。

*記事・図表・写真・イラスト等の無断転載を禁じます。

次回は、ストレスに対する具体的な施術方法を解説します。

(『ナース専科マガジン』2010年12月号より改変利用)

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