1. トップ
  2. ナーススクエア
  3. 看護クイズ・読み物
  4. エッセイ
  5. 第3回 増えないならケアプロがつくろう!

【連載】日本一若い!? 訪問看護師の挑戦

第3回 増えないならケアプロがつくろう!

  • 公開日: 2018/8/29
  • 更新日: 2020/10/21

 

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記を連載します。第1章は「訪問看護起業前夜」です。


必要なのは若手の看護師

私たちは、平間や岩本(現ケアプロ訪問看護ステーション東京所長)を中心に、24時間365日対応の訪問看護ステーションを増やしていくためにどうしたらいいかを考えた。

その結果、3つのポイントがあることがわかった。

1つめは、新卒看護師向けの「卒後訪問看護研修プログラム」を作ること。

2つめは、事業所の規模を「看護師10人チーム」を基本とすること。

3つめは、「独立開業支援プログラム」を作ること。

今まで新卒や新人の看護師が訪問看護をすることは無理だと言われることが多かった。しかし、土日や夜間も運営するためには、独身で体力のある若手の看護師がチームの中に一定数は必要である。大学病院なども若手がいなければ、24時間365日対応はできない。しかし、訪問看護ステーションの多くは、平均年齢が40歳以上のところが多い。

そして、新卒看護師などの新人看護師はベテラン看護師と違って経験は浅いため、「知識」、「技術」、「コミュニケーション力」、「判断力」などをしっかり教育するプログラムが必要である。

また、事業所規模が「5人未満の小規模」の訪問看護ステーションが全国平均61%で、規模が小さいほど赤字傾向が強く、夜間対応が困難で、事務員を雇用できないため看護師が何でもやらなければいけない。そのため、看護師一人一人の夜間対応の負担を軽減し、経営を安定させるために、看護師10人で1チームを基本とすることが重要である。

ただ、1つの事業所を10人としても1年間に看取ることが出来るのは、多くても500人と考えると、看取難民30万人を救うためには、単純計算でも30万人÷500人/チーム=600チームを日本全国に展開していく必要がある。

これはもう事業所が増えていくことをじっと待っていてもダメだ。増えないならば作っていくしかない、ケアプロが独立開業を志望する看護師を集め、支援していくしかない。

新卒や臨床経験が数年の新人でも、訪問看護をやりたい看護師はたくさんいるはずだ。彼らを訪問看護業界に流入させ、しっかり教育することで24時間365日体制を実現し、10人チームで経営を安定化させ、そのモデルを多店舗展開していく。そんな独立開業支援プログラムをつくることで、訪問看護の供給体制システムを変革し、看取難民を一人でも救っていくのだ。

※次回は、ケアプロ訪問看護ステーションでの働き方について、水曜配信です

エッセイの新着

「看護師の介護離職は共倒れのリスク!仕事と介護を両立するポイントは?

介護のために離職する「介護離職」が問題視されています。家族の介護の負担は想像以上に大きいものです。しかし実は、負担を軽減するためと思って介護離職をしても、実際には期待していたほどの効果はありません。むしろ、貯金を切り崩していく日々に不安を感じ、消耗していく看護師が多いのが現実です...

2020/5/27

【2020年保険料引上げ!】介護保険制度の基本と今後の見通し

2020年3月分(4月納付期限分)より、全国健康保険協会の介護保険料率の引上げが行われました。40歳以上になると介護保険への加入が義務付けられています。介護保険料は介護の現場を支える財源となります。看護師が介護保険の基本からしっかり理解できると、患者さんへ的確な説明・提案ができる...

2020/5/25

病院の福利厚生ってなに?どこを比べればいいの?

福利厚生は職場選びにおける重要な判断材料の一つです。福利厚生についてしっかりと理解することができれば、額面給与だけではわからなかった職場の良し悪しが見えてきますよ。また、医療機関ならではの福利厚生が準備されている場合もあります。今回は福利厚生について説明しますので、ぜひ参考にして...

2020/5/21

【コロナ・ショック】不況時に看護師がお金を守るためには?

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界中の経済が大混乱しています。経済が完全に復活するまでにどのくらい時間がかかるのか、資産にも影響が出て不安を感じている人も多いかもしれません。 しかし、看護師は不況に強い職業です。不況時でも落ち着いて行動すれば資産を守ることができます。今回...

2020/5/18

終活?人生会議?どのように人生の最期の準備をすべきか解説

より良い人生の最期を迎えるためには事前の準備が欠かせません。命の危機が迫った状態になると約7割の方が、これからの医療や介護の方針について意志表示できなくなるといわれています。また、死を迎えるまでの生活を考える上でお金は切っても切り離せない存在です。 超高齢化社会に突...

2020/5/13

訪問看護の新着

第7回 訪問看護準備室を発足

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記です。今回からは、第2章に突入「いよいよ開業!!」5回連載の予定です。 訪問看護準備...

2018/9/28

第6回 訪問看護業界に新しい風を

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記を連載します。第1章は「訪問看護起業前夜」。今回が1章最終回です。 訪問看護業界に新しい風を...

2018/9/14

第5回 その人らしい療養生活を送るには

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記を連載します。第1章は「訪問看護起業前夜」です。 在宅医療や終末期医療はどうあるべきか ...

2018/8/31

第4回 ゼロから訪問看護を立ち上げる

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記を連載します。第1章は「訪問看護起業前夜」です。 ゼロから訪問看護を立ち上げる 私たち...

2018/8/29

第2回 訪問看護起業前夜

500円で健康診査が受けられる「ワンコイン健診」で注目を浴びるケアプロ。同社が、3.11の被災地支援の経験から必要性を痛感して立ち上げた、訪問看護ステーションの奮闘記を連載します。第1章は「訪問看護起業前夜」です。 訪問看護を待っている人が50万人!? ...

2018/8/29