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【連載】癒しのリフレクソロジー

第1回 リフレクソロジーと看護、どう結びつくの?

  • 公開日: 2018/8/29
  • 更新日: 2020/3/26

 

患者さんに直接触れてケアできるリフレクソロジーは、マッサージの気持ちよさばかりに目が向きがちです。でも、看護師が根拠をもって行うと、さまざまな身体的情報を得るだけでなく、コミュニケーションツールとしても有効に活用することができます。

まずは、医療者だからこそ押さえておきたいリフレクソロジーの基本から解説していくことにしましょう。


リフレクソロジーは心地よさを提供できるケアツールの一つ!

「足裏マッサージ」としてイメージがすっかり定着しているリフレクソロジー。

勤務の後に、気持ちよく足裏を揉まれた経験がある人も多いと思います。他人に足を揉んでもらうというのは、本当に気持ちのよいものです。これを患者さんにしてあげられたら・・・と想像してみてください。

とても簡単な手技でもあるこの療法を、完璧ではなくても、ケアの一つのツールとしてぜひ取り入れてほしいものです。

もし、足を揉むのは難しそうと感じるのであれば、まずは観察から始めてみましょう。足裏に隠されたメッセージはアセスメントにもとても有効です。

看護師だからこそ身体観察に応用できる!

リフレクソロジーは、身体の随所に表出されている”心身の状態”を読み取るための診断学であり、また不調を来している臓器・器官に対し、その改善に向け遠隔的にアプローチするための技術です。その目的には、

  1. 体内・心身ともに完全な調和と均衡をもたらす(これを実現することにより自己治癒力が活性化される)
  2. 施療により、患者さんの自然治癒力の向上を図る
  3. 末端器官(手・足・顔・耳)への直接的刺激により、末梢循環を改善する
  4. 心身のリラクセーション、疲労を改善する

などが挙げられますが、臨床現場において看護師がリフレクソロジーを用いるということにおいては、目的はさらに広がります。

まず、患者さんの足裏の状態からの情報は重要なアセスメントツールであるととらえることができます。

また、それをもとに末端器官である足裏の状態を改善することによって、心身の調和を取り戻すことが可能となります。

さらに、患者さんとのケアを通じてのコミュニケーションまたは信頼関係の構築のためのケアテクニックとも位置づけられるでしょう。

リフレクソロジーを行い、リラックスを提供することで、臨床におけるさまざまな不快を緩和し、安楽を提供することができるのです。

適応する疾患・症状は多種多様!

リフレクソロジーが得意としている疾患は限定しにくく、ほぼすべての症状に対応でき、主訴に対し少なからず改善をみることができます。

特に、自律神経失調および更年期患者さんの代表的な主訴である、頭痛・肩こり・腰痛・浮腫・不眠・胃腸症状・便秘・冷え・眼精疲労・生理不順などには比較的改善がみられます。

また、入院患者さんのストレスの解消、外来患者さんの長期慢性疾患諸症状の改善、慢性化してしまった症状による精神的ストレスの改善などに、裏づけを立証するまでには至らなくとも主訴・症状の改善は認められ、多くの症例が挙げられます。

現段階の医療現場での活用例を挙げてみると、産婦人科領域では、妊婦の腰痛(特に切迫流産などの絶対安静時など)、分娩時の陣痛緩和、産後子宮底の収縮促進、後陣痛の改善、更年期外来でのホルモン療法のフォローなどで有効な結果が得られています。

内科領域では一般慢性疾患への直接的な効果こそありませんが、血糖および血圧コントロールなど、投薬での効果が得られにくく、薬の選択が難しい症例に対しリフレクソロジーを施行したところ、安定が図りやすくなるといった補完療法的なかかわりでの臨床例が報告されています。

精神科領域においては、うつ病の患者さんに対し施術を繰り返し行うことにより、症状の改善がみられたという症例や、不眠を主訴とする眠剤服用患者での内服量、回数の減少などの報告があります。

科学的検証報告としてはまだまだ乏しいながら、主訴改善の統計報告はいくつかなされています。しかし、効果を示した身体の作用機序の解明にはまだ至っていないのが現状です。

*記事・図表・写真・イラスト等の無断転載を禁じます

※次回は、リフレクソロジーの禁忌や注意事項について解説します。

(『ナース専科マガジン』2006年8月号より改変利用)

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