• 公開日: 2024/7/31

【第114回看護師国家試験対策】過去問チャレンジ!「小児看護学」編

ここでは看護師国家試験の過去問3年分から、「小児看護学」に絞った問題から10問ピックアップしました!国試対策としてぜひチャレンジしてみてください。なお、問題の詳しい解説は2ページ目で確認できます。ぜひ活用し理解を深めましょう。




第1問

入院中の小児のストレス因子と発達段階の組合せで正しいのはどれか。

  1. 見慣れない環境———新生児期
  2. プライバシーの侵害———幼児期
  3. 病気の予後への不安———学童期
  4. 母子分離———思春期

 
解答

3

第2問

Aちゃん(生後24日、女児)は両親と3人暮らし。母親が母子健康手帳の便色カードを見て、Aちゃんの便色が気になったため、Aちゃんを連れて近所の小児科医院を受診した。Aちゃんは在胎39週、出生体重3,100g、出生時に異常はない。  現在、混合栄養で体重は3,700gである。体温37.2℃、呼吸数36/分、心拍数108/分、整、血圧78/44mmHg。眼球結膜に黄染を認める。血液検査結果:Hb12.6g/dL、白血球7,800/μL、血小板21万/μL、プロトロンビン時間(PT)88%、総ビリルビン11.3mg/dL、直接ビリルビン9.5mg/dL、AST96U/L、ALT126U/L。紹介先の病院で腹部超音波検査を実施した結果、Aちゃんはbiliary atresia胆道閉鎖症の疑いがあり入院した。Aちゃんの便として考えられるのはどれか。

  1. 褐色便
  2. 灰色便
  3. タール便
  4. イチゴゼリー様便

 
解答

2

第3問

第二次性徴で正しいのはどれか。

  1. 女児は乳房の発育から始まる。
  2. 発現は男児が女児よりも早い。
  3. 初経の開始後に、第二次発育急進が起こる。
  4. 精通は11歳の男児のほとんどに認められる。

 
解答

1

第4問

幼児期の心理社会的特徴はどれか。

  1. 自己中心性
  2. 心理的離乳
  3. ギャングエイジ
  4. ボディイメージの変容

 
解答

1

第5問

正常な幼児期の基本的生活習慣で、2歳0か月ころまでに習得するのはどれか。

  1. 鼻をかむ。
  2. スプーンを使う。
  3. 夜間のおむつがとれる。
  4. 洋服のボタンをとめる。

 
解答

2



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第6問

Aちゃん(2歳、男児)は両親、兄(5歳)の4人家族である。3日前から発熱が続くため、母親と一緒に外来を受診した。診察の結果、川崎病(Kawasakidisease)と診断され、個室に入院となり左手背に点滴静脈内留置針が挿入された。入院中は母親が希望し、Aちゃんに付き添っている。Aちゃんにγ-グロブリン療法とアスピリンの内服が開始されることになった。看護師がγ-グロブリン療法の開始のために訪室すると、Aちゃんは不機嫌にぐずって泣いている。入院4日、Aちゃんは解熱し活気が出てきた。翌日、看護師がAちゃんを観察すると、手指の先端から皮膚が膜のように薄くむけていた。この所見に対する看護師のアセスメントで適切なのはどれか。

  1. γ-グロブリン療法の副作用(有害事象)である。
  2. 皮膚のツルゴールが低下している。
  3. 川崎病(Kawasakidisease)の回復期の症状である。
  4. 皮膚科の受診が必要である。

 
解答

3

第7問

子どもの平行遊びで正しいのはどれか。

  1. 3歳ころまでの主要な遊びである。
  2. 他の子どもが遊ぶ様子を見て楽しむ。
  3. リーダーの存在や役割の分担がある。
  4. 他の子どもとおもちゃの貸し借りを行う。

 
解答

1

第8問

出生体重3020gの正期産児。新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。

  1. 動脈管開存症
  2. 心室中隔欠損症
  3. 心房中隔
  4. Fallot(ファロー)四徴症

 
解答

4

第9問

児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)に基づいて行う通告で正しいのはどれか。

  1. 警察に通告する。
  2. 守秘義務の遵守が優先される。
  3. 通告にあたっては児童自身の意思を尊重することが規定されている。
  4. 児童が同居している家庭における配偶者に対する暴力は通告の対象となる。

 
解答

4

第10問

A君(5歳、男児)は共働きの両親と3人で暮らしている。2歳6か月で自閉スペクトラム症と診断され、保育所と療育センターに通っている。保育所の健康診断で低身長を指摘され、受診を勧められて両親と来院した。A君は待合室を走ったり診察室の扉をあけたりしていた。診察に入ると「頑張ろう」と泣きながら叫び、恐怖心を抑えている様子だった。母親は「Aは病院が苦手で、予防接種はAの手足と体を看護師さん3人で抑えて行ってきましたが、繰り返し説明することで、抑えなくても注射ができるようになりました」と話した。診察の結果、1週間後に成長ホルモン分泌刺激試験を行うことになった。母親から「Aが血液検査でパニックを起こすのではないかと心配です」と発言があった。母親への声かけで適切なのはどれか。

  1. 「検査があることは当日に説明しましょう」
  2. 「予防接種ができるのであれば心配ありません」
  3. 「家でA君に説明できる絵カードをお渡しします」
  4. 「看護師3人でA君をしっかり抑えて採血します」

 
解答

3



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