【母性】Aさん(35歳、経産婦)は、妊娠中に妊娠糖尿病と診断され、食事療法を行っていた。Aさんは、妊娠39週3日に3,500gの児を自然分娩した。分娩の所要時間は2時間45分、出血量は450ml、第1度会陰裂傷のため縫合術を受けた。産褥4日。Aさんの血糖は、食前80mg/dlで、食後2時間には110mg/dlであった。児には2時間ごとに母乳を与えており、退院後も母乳育児を希望している。看護師はAさんから「これからはどのように血糖コントロールをしていくことになりますか」と質問された。
Aさんへの説明で適切なのはどれか。
1.自己血糖測定を生涯継続している必要がある。
2.インスリンによる血糖コントロールが必要になる。
3.産後6週ころにブドウ糖負荷試験を受ける必要がある。
4.必要エネルギー量は非妊時と同等である。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)非妊時の血糖の状況を測定しなければ、対策は立てられない。
2.(×)非妊時の血糖の状況を測定しなければ、対策は立てられない。
3.(○)産後6週ころにブドウ糖負荷試験を受ける必要がある。
4.(×)必要エネルギー量は、非妊時の標準体重と普段の運動強度をもとに算出される。