看護や臨床の世界で関心度が高まるメディカルハーブとアロマセラピー。医薬品には、古来より植物療法として用いられてきた成分を単離・合成したものが多くあります。現代においても自然に近い形で植物を取り入れていくことで、身体への負担の少ない緩やかな働きかけが期待されています。
医療の現場では、補完・代替療法として在宅医療、介護に。また病棟でも緩和ケアの場面などで活用されてきています。
本連載では、メンタル面も肉体的にもハードな仕事をもつナースのみなさんの体調管理に、また心身の不調に合ったハーブ・アロマのセルフケアの活用法についてご紹介します。
今回は、前回に引き続き実践編です。PMSと生理痛におすすめのハーブとアロマの種類、そして活用法をご紹介しましょう。
PMSと生理痛におすすめのハーブティー
ハーブに含まれるフラボノイドで体内の恒常性を保ち、ハーブの優しい香りで心穏やかにリラックスを誘います。
生理痛のときに、身体を暖めて痛みを緩和するハーブ
・ジャーマンカモミール+ラズベリーリーフ
・ジャーマンカモミール+パッションフラワー
PMSによるイライラ、気分が落ち込んだときにおすすめのハーブ
・セントジョーンズワート+パッションフラワー
・ジャーマンカモミール+リンデン
・オレンジフラワー+リンデン
貧血気味の栄養素の補填に、鉄分やビタミンCを含むハーブ
・ネトル:カルシウム・鉄・カリウム・ビタミンC・葉酸等のビタミン・ミネラル含有
・ローズヒップ:豊富なビタミンCを含むといわれています
コーヒーの代わりになるハーブ
・ダンディライオン(タンポポコーヒー)
カフェインの摂り過ぎはPMSや生理痛の悪化につながります。ノンカフェインのハーブティーを活用しましょう。牛乳で煮出してミルクティーにしても美味しいです。
次ページでは、PMSと生理痛におすすめのアロマと、その活用法をご紹介します。