コラム
  • 公開日: 2020/7/28

【連載】ナースの転職知恵袋

内定間違いなし!面接で最もよく聞かれる質問例と質問対応マニュアル

内定間違いなし!面接で最もよく聞かれる質問例と質問対応マニュアル

就職・転職の面接を受けるにあたり、面接対策で悩む方は多いのではないでしょうか。どんなことを準備すればいい?何を聞かれる?今回は、落ち着いて面接に挑むための事前準備と、よく聞かれる質問2点を紹介したいと思います。

面接でどんな質問にも対応するには?

面接で聞かれる内容は多岐にわたります。質問される内容を想定しておくことはもちろん、自分の考えをまとめておき、きちんと練習をすることで、予期せぬ質問にも落ち着いて答えることができます。必要な準備についてみていきましょう。

病院のことをしっかり調べておこう

病院、看護部の理念や基本方針はもちろん、診療科目、病床数、どの分野に特に力を入れているか等、特徴的な事項について事前に確認しておきましょう。所属部署となる看護部だけでなく、その他コメディカルの部署についても把握しておくと、より病院の特徴や特色がつかめ、看護師との連携についてもイメージが深まります。

病院のパンフレットやホームページ以外に、実際に見学に行ったり、口コミや評判を聞いてみたりして確認しておきましょう。

自己PRや看護観など考えをまとめておこう

あなたの自己PRや看護観をまとめておきましょう。自己PRについては、長所や特技、これまでの経験等の他に、あなたの短所、またそれをどうカバーするか等についてもまとめておくと、あなた自身のことを聞かれる質問にも慌てずに対応することができます。

看護観については、大切にしていることや意識していることに加え、何か患者さんとの特徴的なエピソードなどがあれば、そちらを加えてもよいでしょう。

質問を想定し声に出して練習しておこう

一通り内容の準備が終わったら、あとは練習あるのみ。きちんと文章にまとめていても、それを相手に伝えるとなると、緊張してしまうものです。実際に声に出して練習してみましょう。

面接では質問に対する回答内容はもちろん、話し方や声の大きさ、話すスピード、表情といった点もチェックされるポイントとなります。鏡を見ながら練習をするのもおすすめです。好印象となるよう、繰り返し練習を重ねましょう。

よくある質問1 当院の志望理由は?

次はよくある面接の質問内容について見ていきましょう。まず1つ目は志望理由です。これはどの病院でも、まず始めに聞かれる質問といっていいでしょう。自信をもって答え、その後の面接の良い流れをつくっていきましょう。

良い回答例

「貴院の理念である〇〇に共感し、また看護部の理念・基本方針である△△のような看護を提供したいと考え、志望しました。また××指定病院に認定されており、入院中から退院後まで関連施設と協力しながら継続的に支援を行っていることや、地域連携業務を行っている等、幅広い視点をもって成長できると考え、××についても、より専門性をもって看護ができると考え、志望しました。」

病院や看護部の理念にプラスし、ほかの病院にはない特色、特徴を伝え、なぜ他の病院ではなく、その病院を志望しているかという点を明確にしましょう。

悪い回答例

「働きやすそうな病院であると感じ、志望しました。」

確かに就職・転職理由の一つとして、働きやすさは大きな要因として挙げられます。しかしながら、面接でその気持ちをそのまま伝えてしまうと、場合によっては条件にしか興味がなく、やる気がないなど、印象が悪くなってしまうことも。

「〇〇といった点で貴院に魅力を感じ、またライフワークバランスも充実して働くことができるなど、働き方についても魅力を感じ、志望するに至りました。」など、どの点が働きやすいのか、自分に働き方が合っているのか、魅力を感じている理由を具体的に伝えるとよいでしょう。

よくある質問2 前病院の退職理由は?

転職の場合、これは確実に聞かれる質問です。面接官によっては、退職理由をネガティブなものと捉えることもあります。ぜひ印象アップな回答を準備し、質問に備えましょう。

良い回答例

「前病院で〇〇といった経験したことで、さらにその〇〇分野の経験をつみ、看護スキルを高めたいと考えました。貴院では〇〇分野における専門医がいることから〇〇に力を入れており、より専門的な看護の経験を積むことができると考え、貴院を志望いたしました。」

前病院でどのような看護に携わっていたか、またその経験をどう活かしていきたいかといった点を踏まえて質問に答えるとわかりやすく、人柄や考え方が伝わりやすいでしょう。これまでの経験から、自分は何ができるか、今後はこのような看護がしたい、という点を伝えると、積極性があって好印象ですね。

悪い回答例

「残業が多くて体力的、精神的にも疲弊したのに加え、上司の理解がなく、人間関係もひどい病院でしたため、退職に至りました。」

これもあるあるですが、前病院にたくさんの不満があったとしても、不満ばかりを面接で伝えるのはおすすめできません。「お互いに協力し、職員同士尊重しあう理念に共感し、またライフワークバランスを重視している貴病院に魅力を感じた」等、ポジティブに相手に伝えることができるよう、言い回しを工夫しましょう。

また面接の最後には、「何か質問や聞いておきたいことはありますか?」と尋ねられる場合が多いです。前病院を退職した決定的な理由がある場合については、その点を確認するようにしましょう。例えば、残業が多すぎたことが決定的な退職理由である場合は、月の平均的な残業時間などを確認したうえで、自分がどの程度の残業であれば可能かを伝えると、お互いの認識のずれが少なくなり、自分の要望も伝えることが出来ますね。

面接当日をイメージして準備しよう

面接の事前準備と、よく聞かれる質問2点について、具体的にイメージできましたか?今回の記事を参考に、さらに他の質問内容や回答も考えてみてくださいね。面接はだれしも緊張するものですが、あなたの素直な気持ち+これまでの経験や良い点をたくさん伝えて、落ち着いて面接に挑んでくださいね。応援しています。

ライター:はな
現役看護師のフリーライター。現在は精神科病棟に勤務しながら、主に医療圏ジャンルにおいて執筆を行う。趣味は音楽鑑賞、美味しいものを食べること、温泉。特に温泉は、好きすぎて温泉入浴指導員の資格をゲットしたほど。

記事提供
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