コラム
  • 公開日: 2013/9/20

【連載】ナースの転職知恵袋

入職前にチェックしよう!ブラック病院の見分け方

入職後に後悔しないために、ここをチェック!

全国に約17万7000施設あると言われている医療機関の中には、いわゆる「ブラック病院」と呼ばれる事業所が少なからずあるようです。

「こんなにひどい病院だったなんて・・・入職前に気付いておけば!」そんな後悔をしたくないあなたに、入職前に是非チェックしておきたい、「ブラック病院の見分け方」を解説します。

(以下の内容が、必ずしも全ての病院に当てはまるとは限りません。
職場を探す際の、参考材料の一つにしていただければ幸いです)

面接・見学に行く前に!求人広告・病院HPでのチェック項目

職員数に対して、求人数が妙に多い

例えば全職員数が200人で、看護師を50人募集している職場は、入職後にかなりの人数が辞めていくことを前提に、募集をあえて多めに掛けている可能性があります。
残業が異常に多い、人間関係が悪いなどの理由で、離職率が高い職場かもしれません。

募集要項に「経験者限定」と書いてある

「経験5年以上の方限定」「病棟経験者優遇」といった表記がある病院は、スキルが既に身に着いている人材を採用したがっている可能性があります。
新人や未経験者を育てる意識が薄く、教育・研修が充実しているとは言い難い病院もあるようです。

パートの募集を頻繁に出している

正職員がなかなか定着せず、「とりあえずパートでもいい」と、人手不足を補うために看護師をかき集めようとしている可能性があります。
また、正職員を雇えるだけの資金力がなく、福利厚生面や設備面の充実に欠けることも考えられます。

目で見て確かめよう!見学・面接時のチェック項目

歴史が長い病院の割に、若手職員が多い

歴史が長い病院の割にベテラン勢が少なく、若い看護師が多い職場は、平均勤続年数が低い、つまり定着率が悪い職場と考えられます。
怪しいなと思った場合は、面接などで看護師の平均年齢や勤続年数を確認することをおすすめします。

罵声や怒声が飛び交っている

罵声や怒声が飛び交う環境は、看護師がお互いを信頼し合えておらず、まとめ役である管理職も機能していないことを物語っています。
罵声を浴びせかけられて疲弊しきった看護師の姿は、入職後のあなたかもしれません。

病棟に清潔感がない、汚物臭が強い

病院に一歩足を踏み入れた瞬間、いや~な臭いがする・・・。
そうした病院の中には、「おむつ替えは2日に1回」など、患者さんを大切にする意識が低い病院も。

臭いの有無の他、病棟に清潔感はあるか?看護師の白衣が汚れていないか?といった点にも注目し、入職後、清潔な環境で丁寧な看護ができるかを見極めましょう。

面接で詳細確認!給与のチェック項目

給与が異常に高い

時々、「えっ!?」と驚くほど高い給与を提示している病院を目にしますが、そんな病院こそ要注意。
激務など何らかの理由で看護師が定着しないため、異常に高い給与を提示して何とか看護師を獲得しようとしている可能性があります。

昇給がほぼ無い

このような病院には、「何年も頑張って働いている職員に報いる」という感覚がないかもしれません。
看護師をさんざん酷使したあげくに使い捨てる・・・そんな可能性も考えられます。

また、募集要項に「昇給あり」と書かれていても、「1年で500円」など微々たる額であるケースも。
具体的に年間いくら昇給するのか、念のため面接時などに確認しておきましょう。

残業代が支払われない

何時間残業しても残業代が支払われない、「サービス残業」が常態化している病院は少なくありません。
残業で身も心もへとへと、しかしその対価が支払われない・・・。
そんな悲しい状況に陥らないためにも、面接などで残業手当の有無を確認することをおすすめします。

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