看護師の平均の残業時間は?
看護師不足・看護師の業務過多が一部で深刻になってきています。 2001年、2007年に起きた看護師の死亡事件が昨年10月に双方ともに裁判で過労死と認定されるなど、命にかかわる問題となっています。厚生労働省では特別な理由が無い限り、月の残業時間を45時間以内と限定していますが、過労死事件においては残業時間が80時間以上にのぼっていたとされています。看護師の確保、少ない人数でも対応できる体制の確立など、対応が必要となっていますが、現状の看護師会員の方々の残業時間はどの程度となっているのでしょうか? 気になる会員アンケート結果は以下のようになっていました。
「0~20時間」が半数、「45時間以上」が12%
看護師会員アンケートの結果、0~20時間という少ない残業時間の方が56%と半数以上を占めていたものの、45時間以上の残業をしている方も12%に上りました。 45時間以上の方々が具体的に何時間の残業をしているかは定かではありませんが、平均して週に1~2回の夜勤を行い、不規則な生活をしている中で、さらに残業時間が数十時間にのぼっているという現実はもはや無視していられる状況ではありません。 行政等の対応を待つだけでなく、各病院で先進的な取り組みを行っている病院の事例を取り入れるなど、業界をあげて対策を講じていく必要があります。