一年で最もワキ汗が気になる時期になってきました。
突然ですが、ワキ汗には、温熱性発汗・精神性発汗の2種類があることをご存知ですか?
この2つの発汗のうち、温熱性発汗は生命維持に欠かせない機能ですが、精神性発汗は、なるべく抑えたい発汗です。
そこで、どこでも簡単にできる精神性発汗の対策を紹介します。
精神性発汗の原因
精神性発汗は、緊張・不安が原因で汗をかくことを指します。
人間は、緊張・不安を感じると、交感神経を優位にして、発汗を促進する機能をもっています。
この機能が過剰に働くと、必要以上に汗をかいてしまいます。
さらに、汗をたくさんかいてしまったことに対して不安になり、より多く汗をかいてしまう悪循環を生み出します。
精神性発汗は、手のひら・足の裏・ワキの下に多くみられます。
精神性発汗への2つの対策
副交感神経を活発にさせ、精神性発汗を抑える方法を紹介します。
対策1 爪もみ
爪の生え際にある副交感神経のツボを刺激することによって、副交感神経を活発にさせます。
【やり方】
ギュッギュッと気持ちいいと感じる強さで、井穴(せいけつ、図1)というツボを20回程度押します。
図1 井穴(せいけつ)の位置
図2 押し方
対策2 腹式呼吸
腹式呼吸をすると、横隔膜が上下運動します。
横隔膜には自律神経が密集しているため、上下運動が刺激となって、副交感神経を活発化させることができます。
【やり方】
- 鼻からゆっくり息を吸い込み、おなかをふくらせます。
- 次におなかをへこませながら、口からゆっくり息を吐き出します。
★ポイント★
息を吐き出すときは、吸うときの倍の時間をかけることがポイントです。なぜならば、息を吐き出すときに、副交感神経が活発化するからです。