洞不全症候群
(Sick sinus syndrome:SSS)
読み方:どうふぜんしょうこうぐん(えすえすえす)
(Sick sinus syndrome:SSS)
読み方:どうふぜんしょうこうぐん(えすえすえす)
洞不全症候群(Sick sinus syndrome:SSS)とは
洞結節が電気的興奮を発生させる能力が低下し、徐脈となる病態のこと。心電図上では洞除脈(心拍数<50回/分)や洞停止(P波脱落)がみられる。
極度の不安や緊張、β遮断薬やカルシウム拮抗薬が原因になることも。
3つの分類
洞性徐脈・洞停止・徐脈頻脈症候群の3つに分類される。
洞結節の興奮の発生頻度の低下により、同調律の高度徐脈が生じる。
洞結節からの興奮が一時的になくなることにより、P波が数秒にわたって途切れる。
心房細動・心房粗動・発作性上室性頻拍などの発作が急に停止した場合、洞結節から興奮を発生させることができない状態のこと。
洞不全症候群は長時間にわたって心臓の収縮が停止することで、心停止にいたる危険性がある。
また5~10秒以上の心停止によっても、アダムス・ストークス発作となり、意識消失やけいれんを生じることもある。
このような場合はペースメーカーの植え込み術が適応となる。