まなび
  • 公開日: 2018/12/28
  • 更新日: 2019/7/16

マイコプラズマ肺炎とは?感染から症状、治療まで

マイコプラズマ肺炎(はいえん)とは

肺炎マイコプラズマという細菌の感染によって起こる呼吸器感染症。 ・約80%は14歳以下の罹患で、小児や若い人の肺炎の原因として比較的多い。 ・冬にやや増加する傾向があるが、1年を通じてみられる。

感染様式

感染患者からの飛沫感染と接触感染。濃厚接触が必要と考えられている。

症状

潜伏期は通常2~3週間。初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛など。 その後3~5日から咳が出ることが多い。乾性の咳から始まり、徐々に咳は強くなり、解熱後も3~4週間続く。特に年長児や青年は後期に湿性の咳となることが多い。喘息様気管支炎まで呈することが比較的多く、急性期では40%で喘鳴が認められる。

治療

抗菌薬が基本。ペニシリン系やセフェム系などのβ‐ラクタム剤は効果がないため、マクロライド系やテトラサイクリン系、ニューキノロン系薬剤が第一選択として用いられる。学童期以降ではテトラサイクリン系のミノサイクリンも使用される。 効果的な予防方法はなく、手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行と、感染患者との濃厚な接触を避けることが大切。

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