• 公開日: 2018/3/7
  • 更新日: 2018/12/13

看護師にとって「職場から逃げる」ことは悪いこと?

テーマ:看護師として自分が成長したと思えた瞬間

失敗は成功のもと

kako

職場から「逃げた」私

新卒時、小児専門病院のICUに配属になった。
他の病棟の同期から、偉いとか凄いとか言われ、少し天狗になっていた私。
でも、重度心奇形で生まれてきた子どもの命は救えない事も多く、苦手な術後の経過観察、時系列で用意するカテコラミンの容量計算や抗生物質の投与、カリウム負荷、人工呼吸器管理の看護。
繁忙な中で求められる迅速な判断と質の高い看護力に対し、追いつくのが必死。
自分の辛さが一番になっていたらダメなのに、余裕がなかった。
3年目を迎える頃にバーンアウト気味になり、結婚して子供をもうけることができれば、ICUから別の病棟へと配置転換できると考え、結婚に逃げた。

逃げたからこそ、今がある

その後、児童青年精神科病棟、口腔外科外来、眼科外来、耳鼻科外来、HCU病棟、CCU病棟、血液内科病棟、一般地域クリニックなどを20年の経験を経てから、看護学校の教員になった。
過去の自分を振り返ってみると、辛いことから逃げたからこそ、今があると思っている。
自分の苦手なことが何なのか、あのまま続けていたら、精神崩壊していたかもしれないので、一旦離れて自己と向き合ってきて良かったと思っている。
生きていればまた、希望が蘇る。看護の良さがまたわかる。
それを日々教え子達に伝えることが、私の使命と感じている。

●執筆●ヒロマルちゃん さん
看護専門学校の教員になって7年目です。よろしくお願いします!
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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