• 公開日: 2017/11/1
  • 更新日: 2018/12/13

姑を邪見に扱う嫁。でも、家族から意外な言葉を聞いて…

テーマ:患者家族との印象に残るエピソード

家族の歴史

kazoku

「お嫁さんもお世話をしてくれたらいいのに…」

デイケアに勤めていた頃、同居のお嫁さんに邪険にされている利用者様がいました。
スタッフは眼前の利用者様を気の毒がり、もう少しお嫁さんもお世話をしてくれたら良いのにね、といつも話していました。

家族の歴史のほんの一コマ

しかし、その利用者様の娘さん(お嫁さんの義理姉)より「嫁の事を悪く言うスタッフの方もいると思いますが、悪く言う言わないでやって下さい。あれは普通の良い嫁です。あれをされるだけの理由が母にあるんです」と言われた事があります。
私達が接する利用者様は、その人生のほんのヒトコマで、それまでには家族の歴史があり、複雑な思いや関係があるのだと改めて思い知った一瞬でした。
それから10年以上介護保険の分野で働いていますが、あの時の娘様の言葉は常に念頭に置いて、家族ご本人の歴史を踏まえてケアを心がけたいと思っています。

●執筆●おたんこナース さん
介護保険分野で看護師しています。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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