• 公開日: 2017/10/28
  • 更新日: 2018/12/13

ケアすべきなのは、患者さんだけじゃなかった

テーマ:患者家族との印象に残るエピソード

患者さんのお母さまからいただいた言葉

mother

答えが見いだせず、悩む日々

交通事故による脳外傷患者様を担当させていただいていました。
ケアさせていただいても、患者様の反応に気づくことができず、意思の疎通がはかれないことに悩んでいました。
自分が頼りなく思われているだろうと、ご家族とも、あまりお話しできていませんでした。
毎日、そのような日々が続き、どうしたらよいか考えても、答えが見いだせないことに、苦しんでいました。

家族の苦しみ、悲しみに…

何かきっかけになることがないかと考え、テレビで放映されていた陸上競技に興味を示されたことを話題にして、お母さまにお話してみました。
学生時代駅伝の選手であったこと、警察のオートバイの先導で走る姿を、親として誉れに感じていたことなどを教えていただきました。
今の状況にどれだけ苦しまれているか、悲しまれているか、私は気づいていませんでした。
看護が、患者様やご家族に対するものではなく、自分の拘りになっていることに気づきました。

●執筆●mm さん

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