• 公開日: 2016/5/11
  • 更新日: 2018/12/13

私は母の「専属看護師」

テーマ:看護師の私が体験した、家族の介護

専属看護師

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「自分で母を看たい」

実の母が呼吸不全で救急搬送され、そのまま、緊急入院になりました。
当時私はフルで仕事をしていましたが、介護休暇をとり、毎日、母の介護をしました。
母の入院先の病院では、私は単なる患者の家族ですが、やはり娘が看護師ということで、受け持ちの看護師さん方はやりにくい部分が多々あったと思います。
私自身、母の状態が悪くなっても、看護師さん方がすごく忙しくしているのを見ると、ナースコールを押すことさえ躊躇していました。
しかし、あまりの忙しさに適当にあしらわれることもあったので、自分で母を看たいという気持ちが大きくなりました。

母の専属看護師に

母の主治医に申し出ると許可を下さり、病棟内の看護師さん方の協力のもと、私が母の看護をできるようになりました。
もちろん、病院側からみれば、一患者の家族なので、注射などは看護師さんに任せ、それ以外の酸素の調節や口腔・鼻腔からの痰吸引といった処置や、オムツ交換などの身体介助のほとんどをやらせてもらえました。
そんな毎日を数ヵ月続けて、母は安らかに永遠の眠りに入りました。

病院側の理解に感謝

母との最後の時間や思い出を作ってもらえたことを、今でも、感謝してます。
最後の母への親孝行ができていたら、嬉しいです。

●執筆●匿名 さん

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