テーマ:看護師の私が体験した、家族の介護
独身の兄弟介護
突然始まった「兄」の介護
離婚して一人暮らしの兄が、突然の脳梗塞で片麻痺に。
他に誰もキーパーソンになることがないため、自分がキーパーソンとなりました。
入院中は顔を出して洗濯ものを持ち帰ったり、必要なものを買ったり、入院費を払ったり。
自分の生活が変わったことで疲れましたが、退院して在宅で一人暮らしを始めてからは、離れていることもあり月に数回食事の作り置き、掃除、洗濯、布団干し等行ってます。
まさか自分が家族側になるなんて
今まで、患者家族に簡単に「手続きしてください」って言っていた自分が、介護保険や傷病手当、障害年金などの手続きを実際に行ってみて、これほど何回も事務所に行って、時間がかかるのかと、その大変さを痛感しました。
発症から2年近くになってやっと障害年金がもらえるようになり、生活費をそこから捻出できるようになりましたが、それまでは貯金もない兄だったため、すべてこちらが支払っていました。
親の介護はある程度予測していましたが、まさか、兄を介護することになるなんて考えてもいませんでした。
ましてまだ50代 これからずっと介護をしていかなくてはいけないと思うと、ちょっと介護放棄したくなる家族の気持ちもわからなくはない時があります。
時々介護に行く自分がこんな状態です。毎日介護をしている人は、もっと大変だと痛感します。
迷惑をかけられていた兄だけど
自分一人で抱え込まないことが大切なのはわかります。
でも・・・自分が今までお世話になってきた親や家族の介護をするのは、ある意味仕方のないことだと思っています。
しかし、あまりかかわっていなくて(どちらかというと迷惑を掛けられていた)ある日突然、「病気になりました。家族の方協力してください」といわれると、職業柄、そんな人を何人も見てきたので、周りに迷惑をかけてはいけないという気持ちのほうが大きかったように思います。