テーマ:印象ががらりと変わった先輩
一人前になれば
配属先は忙しい病棟
私が新人として配属されたのは50床の一般外科、泌尿器科、形成外科病棟です。
月曜から金曜日まで毎日OPEがあり、当日入院当日OPE含め多いときで10件、それに加え毎日ある予定、緊急入院、緊急OPE、急性期から回復期、終末期、化学療法まで多岐に渡る知識と技術、判断力、優先順位、臨機応変に体力が要求される大変忙しい病棟でした。
なので1対1でゆっくり教わる暇はなく、先輩の後をついて歩き、やり方を習得しなくてはなりなせんでした。
年数がたってわかった先輩の仕事
その先輩方でとても怖かった人がお二人ほどいました。
何するにしても、その根拠や作用、副作用、観察点全て口頭で説明できないとやらせてもらえず、答えられるまで帰してもらえませんでした。
申し送りもあらゆる視点で突っ込まれ…。
私は覚えや要領が悪く、一番遅い成長の新人で怒られて責められる日々でしたが、四年目を迎えたとき、申し送り時や何かしらするときでも、何も言われない聞かれない事が続きました。
あの突っ込みの意味
気になって聞いたところ、今までの苦労や努力が少しは報われたかなと思いました。「新人の時はやれと言われたことをただやられる事が怖い。
自分が今から患者にする行為全てに、なぜ行うのか、それによっておこる生態の反応と副反応などを知らないと責任が取れないだろうし、対処すべきなのか報告すべきなのか判断できるの?
それが判断できるようになり優先順位を考えその勤務が務まり、それを申し送りで相手に伝え相手が理解できて初めて、自分の看護それの全てになる。
それが出来るように努力しているし、見ていて聞いていて理解し、勤務に当たれているので、何も言うことが無いだけよ」
と言われました。
ただ新人を怒るだけの先輩ではなかったと四年かかりましたがありがたいと今では思ってます。