最終回の今回は「具体的な伝え方」そして、「所属別」編です。それでは、どうぞ!
申し送りの際、私は具体的にこうしています!
要点を箇条書き風に話すと、わかりやすいうえに、メモをとりやすい。
「発熱は・・・で、随伴症状は・・・、○○のチェックを継続して」
エピソードも交えて話したいときなど、ちょっと長くなりそうなときは、まず結論から話し、その後にエピソードを添えるなど、申し送りの要点がわからなくなったり、物語にならぬよう気をつけています。
・日勤→夜勤への申し送り
麻薬使用の有無(9時・21時でオキシコンチンを内服している、等)、注意事項(アルコール綿禁、左シャント、対応注意、等)、昨日と異なる点(昨日は下痢だったが、本日は排便なく経過している、等)、今日起こった出来事・今日初めて起こった出来事(透析後の血圧低下、等)、夜勤帯で終了しそうな点滴(補液1本投与していて、17時ころに終わりそうです、等)、夜勤帯にお願いしたいこと(家族が来たら医師を読んでください、等)、退院日(決定している場合)
・夜勤→日勤への申し送り
注意点(アルコール綿禁、左シャント、等)、昨日起こったこと、夜勤帯で起こったこと、日勤帯にお願いしたいこと(家族が来たら医師を呼んでください、体重が測れてないのでお願いします、等)、退院日
申し送りを聞いただけで患者さんの全体像が何となくでも見えてくる。
例えば緊急入院となった患者さんなら…
どういう経緯で入院となったか?
入院してからどんな治療が開始になったか?
入院してからの病状やバイタルはどうか?
患者さんのパーソナリティ(認知症の有無、性格、注意しなければならないこと)
などを頭の中でまとめます。
また経過が長くあまり変化のない患者さんなら、要点をまとめたうえで「変わりありません」と送ります。
装着物の多い患者さんであれば「まず装着物は…」と分けて最初に申し送ってくれると分かりやすかった。
点滴の流量や今日取れた装着物を合間に挟みながら申し送りされると混乱してきたり、相手も言い忘れて「で、結局今この人は何が付いていて、点滴は何ml/hなの?」となる。
→最後に、特殊な所属先別の申し送りのポイントです!記録したことは、記録を読めば把握できるため省く事ができます。特記事項のみで簡素に出来ると分かり易くなると思います。
医師やリハビリ、他職種との連絡事項などを伝えたり、再確認する。統一した看護の提供につながります。
☆熱が出たため点滴追加を何時にした。☆痛みがあり何時に頓服薬を使った。☆不穏で自己抜針があった、持続点滴が難しいから医師に日中だけに相談して欲しい。☆リハビリから杖歩行が病棟内フリーになった。