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  • 公開日: 2015/6/22
  • 更新日: 2018/12/13

「看護師は激務ではない」の考察に…

井上晃宏という人をご存じですか?薬剤師免許も取得の産業医らしいです。
この方に言わせると、看護師は、

「普通の能力の人が、大した努力も教育もなしで就ける職業で一番給与が高いのは看護師」
「夜勤の方が短時間で金が稼げるので、夜勤を専業にする人もいる。警備員や運送業や建設業や24時間スーパーが激務なんて話はないのと同様、看護の夜勤も激務ではない
「肉体労働だから激務」というのも、大して根拠がない。農林水産業や建設業や運送業や小売の荷運びよりも高負荷なんだろうか。
毎年15%の看護師が退職するというデータがあるが、15%の退職率は多くない。」

だそうです。
このようなドクターが産業医な企業に勤めたら、救われないと思いました。

体力は使うし、精神力も使うし、夜勤もあるし、残業も多いし、休みは不定期だし、なのに給料安いし……ラウンジへの多くの投稿からも読み取れるナースの激務っぷり。そんな中、「ナースは激務ではない」という1つの意見が。

これに対する、現役ナースの意見は!?反論・同意・提案…さまざまな意見が集まりました。

反論!ナースは「激務」です!!

■何を根拠に…

薬剤師でもあり医者でもある人が、よくもまぁこんなこと書けるもんだなぁ…と驚きでしかない。

“激務でない”、何を根拠に言っているのでしょうか。

私も、HPを見て、なんか看護師を馬鹿にしているようで悲しくなりました。

激務…それは、単一的な事で判断出来ず、体力的や精神的、将来への展望、二次的な弊害の可能性など総合的に見てどうかと判断してもらいたいものです。

■精神的に「激務」

患者からの暴力、医師からのパワハラ、感染の高リスク状態、人命に直結する業務へのストレス、不規則勤務…思われている程ない安い給料。これらが加味されて評価していない産業医のホームページへの怒りと落胆!

夜間も働いて、人との関わりの中で一歩間違えれば命に関わる。その緊張とストレスの中で働くことが、激務でないと言い切れるなら、あなたが産業医として担当する企業は大変ですね。

看護師より大変な仕事はいっぱいあると思います。ただ、精神的にも肉体的にもきついのは看護師だという世論の印象はあるようですし、ドクターも看護師は女性の仕事の中では一番大変だと思うと言う人もいっぱいいます。

私は精神的が一番大きいと感じます。常に死や危険と隣り合わせを何時間も緊張しなければいけないとなるとストレスや集中力から考えて、激務と感じていました。激務の基準がない中、軽はずみには言われたくはないですね。

■人間相手とモノ相手とは違う!

この医者にとって、患者さんは荷物と同じ扱いなんですね。物は移動時に発作起こすのか?角度変えたら点滴落ちなくなるのか?体位変えなくても褥瘡できんやろ(荷物は)。

看護職の辛いところは心身を病んだ命を扱っているから。その命を取り巻く環境にも関わって行かなければならない。人が一番不安と恐怖を持つものを一番身近で感じ続けなくてはならない事だと思います。

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