• 公開日: 2015/3/14
  • 更新日: 2018/12/13

愛情がある指導とは

テーマ:看護師として憧れの先輩

新人の時に指導してくれた先輩

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厳しさは、私を見てくれている証拠

指導者の中でも一番厳しかったです。正しいこと、間違えていることを明確に指摘してくれ、自分が夜勤の時には、私の知らないところで一緒に夜勤に入る先輩に申し送りをしてくれていたりしました。こういう部分がよくないと思う、とはっきり指摘する指導方法が私にはとても合っていました。叱ることだけでなく、患者さんからほめられたことや、先輩がよかったと思うことはきちんとフィードバッグしてくれました。

振り返る機会に

先輩は知識量も豊富で細かい気遣いもできる人でした。新人の時は医療の知識も少ないうえに、新しい職場環境、多職種の大勢のスタッフと人間関係も構築していかなければなりません。ストレスの多い中で自信もなく、日々の業務の中でも多重課題があり、混乱したり慌てたりして、本来の自分を見失い、何をすべきなのか自分でわからなくなることがあります。 優しくいいんだよ、と言われていたら、自分の行動をしっかり振り返ることができていなかったかのしれません。

愛情+厳しい指導を見習って

今は叱られると、自分が責められたと捉えて落ち込んだり、やめてしまう新人さんもいます。そのため、インシデントレポートを書かない、などの方針をとる場合もあります。新人の時には指導すべき項目が多く、指摘する場面が増えがちです。新人さんの性格や個別性に会った指導方法が必要です。

しかし、間違えていることを指摘されて責められたと感じることは受け止め方を間違っていると思います。患者さんに薬剤を投与したり、一度やってしまったことは修正できないことが多い仕事です。責任のある仕事なので、間違っていることの関してはきちんと伝えるべきだと思います。
私は愛情をもって厳しく指導を受けたことに今でも感謝していますし、自分も新人さんに対してそのように接するようにしています。

●執筆● tinkさん
消化器内科勤務、9年目です。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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