【精神】35歳の男性。浪費と近所の人に対する暴力のため入院した。20歳代から精神科外来に通院し、気分安定(感情調整)薬が処方されているが、服薬を中断して入退院を繰り返している。入院には同意しているが、看護師に対して大声を出して威嚇し、足で蹴ろうとする。食事と水分はこの5日間ほとんど摂っていない。患者は服薬を勧める看護師に「おまえは俺を廃人にしようとしている。俺をだまそうとしてもそうはいかない」と激しく攻撃したため、患者に必要性を説明した上で抗精神病薬を点滴静脈内注射し、休息を確保することになった。
最も優先される観察項目はどれか。
1.排泄
2.体重
3.発熱
4.嘔気
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
抗精神病薬の点滴静脈内注射を行う場合は、悪性症候群の副作用に注意する。興奮が強く、拒食傾向のある患者ほど副作用(筋硬直、発熱、発汗、頻脈、昏迷など)が出現しやすい。