【小児】親の付き添いなしで入院している2歳児。入院当初は号泣し、介助しても食事を受け付けなかった。入院が長期になるにつれ周囲に関心を示し、看護師の世話を受け入れるようになった。子どもの反応のアセスメントで誤っているのはどれか。
1.号泣は別離の初期にしばしば認められる反応である。
2.食事を受け付けないことは別離に対する抗議の表れである。
3.周囲に関心を示すようになっても親との面会は重要である
4.看護師の世話を受け入れることは別離のストレスが消失したことを示す。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)入院という慣れない環境に置かれる不安と母子分離不安の反応である。
2.(×)分離不安からの抗議でもあり、病院食と家庭との環境の違いも影響している。
3.(×)入院期間が長期化すると、物理的環境に慣れ、医療者にも慣れてくるが、患児は寂しい気持ちを抑えていたりすることもあり、退行現象を起こすこともあるので面会は重要な支援である。
4.(○)患児にわかりやすい言葉で目を合わせて説明することで、看護師を受け入れているが必ずしも親と分離しているストレスが消失したサインではない。