【老年】Aさん(88歳、男性)は、脳梗塞の後遺症で、要介護5の認定を受けている。Aさんは意思を明確に表出できない。63歳の娘が介護を行っている。娘が食事形態を工夫して摂食の援助を行ってきたが、これまでにAさんは2回の誤嚥性肺炎を起こしている。今回、3回目の誤嚥性肺炎で入院し、低栄養状態を改善するための栄養管理方法の1つとして、医師が娘に胃瘻の造設を提案した。胃瘻について説明を受けた娘は、「父は管を入れてまで生きたくないと日頃から言っていたので、胃瘻にはしたくありません。」と言った。
看護師の言葉で適切なのはどれか。
1.「娘さんの決定に私も賛成します」
2.「お父様に長生きしてほしいと思いませんか」
3.「胃ろうから栄養を摂ればまた元気になりますよ」
4.「お父様の意向に娘さんも同意されるのですね」
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
4.(○)娘の意見を理解する態度を示している。
1.2.3.(×)娘の決定への賛否以前に、まず娘の意見を理解する態度が必要である。