【老年】Aさん(80歳、女性)は、数年前から腰痛に悩まされ、腰部脊柱管狭窄症と診断されている。他に疾患はない。ADLは自立しているが、歩くと腰が痛むため活動は控えがちである。Aさんは夫と死別して1人で暮らしている。娘が1人いるが子育てのため、娘は毎日は手伝いに来られない。
Aさんにみられるその他の症状として可能性が高いのはどれか。
突進歩行
間欠跛行
膝蓋腱反射の亢進
膝関節の可動域制限
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)突進歩行はパーキンソン病にみられる症状である。
2.(○)間欠跛行とは、歩行中に下肢の疼痛やしびれを感じ、休息によって症状が軽減して再び運動が可能となることをいう。腰部脊柱管狭窄症に特徴的な症状である。
3.(×)膝蓋腱反射の亢進は、中枢神経の障害などで出現する。
4.(×)膝関節の可動域制限は、変形性膝関節症などにみられる。