• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2011年度(第100回)看護師国家試験 過去問題 午後102

【老年】Aさん(74歳、男性)は、強い下腹部痛のため救急車で搬入された。Aさんは顔面蒼白で、冷汗をかき、腹部を押さえている。一緒に来た妻は、「夫はいつも尿が出にくい。夜は、3回はトイレに行くのに、昨夜は行かなかった。今朝もポタポタとしか出なかった。便秘はしていない」と話した。Aさんは4年前に脳梗塞になり、重い構音障害があるが理解力に問題はなく、身の回りのことは全部自分でできている。搬入時のAさんは、看護師と視線を合わせることができ、問いかけにはうなずきで答えている。Aさんは、治療後、自力排尿が可能となったが、トイレまで間に合わずに少量の尿失禁を繰り返している。Aさんはトイレで排尿することを強く希望している。

Aさんへの看護師の対応として最も適切なのはどれか。

  1. トイレに近い病室に移動する。

  2. 水分の摂取を控えるよう説明する。

  3. できるだけ尿意を我慢するように言う。

  4. 尿意はなくても、4時間ごとにトイレに行くよう勧める。

―――以下解答―――









(解答)1  

<解説>

1.(○)トイレまで間に合うように、トイレに近い病室に移動する。

2.(×)水分摂取を制限すると、尿路感染や脱水の原因になる。

3.(×)ぎりぎりまで尿意を我慢すれば、ますますトイレまで間に合わなくなってしまう。

4.(×)Aさんは自然排尿が可能になっているので、尿意に応じてトイレに行くのが自然である。

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