【成人】55歳の男性。会社員。自家用車で通勤し,仕事ではパーソナルコンピュータを常時使用している。突然,左眼の視野欠損を生じ,眼科を受診した。診察の結果,左眼裂孔原性網膜剥離のため手術が必要であり,3日後に入院するよう説明された。予定どおり入院し,翌日に手術が行われた。手術後は患部の安静のため,うつむき姿勢がとられた。患者は「頸部に痛みがあり,どうしたらよいか」と苦痛を訴えた。
対応で最も適切なのはどれか。
1.鎮痛薬を使用する。
2.2時間ごとに体位を変換する。
3.頸部をネックカラーで固定する。
4.安楽枕で腰部と頸部の負担を軽減する。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)同一体位による痛みなので、鎮痛剤は根本的な解決にはならない。
2.(×)腹臥位を保つことで、眼内に注入したガスが網膜を修復する。体位変換をしてしまうと治療の効果がなくなってしまう。
3.(×)ネックカラーを装着すると、座位や立位のときに、頭をうつぶせ姿勢に保つことができなくなってしまう。
4.(○)安楽枕の使用のほか、湿布や温罨法、マッサージなどが有効である。