【在宅】胃癌で在宅中心静脈栄養法〈HPN〉が必要な70歳の男性。ADLは自立している。妻との2人暮らし。患者の退院調整を始めることを計画している。HPN開始に際し優先度の高い情報はどれか。
自宅環境
在宅での必要物品
退院後の緊急連絡先
患者、家族の実施能力
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)在宅での中心静脈栄養は24時間持続する場合が多いため、自宅で患者が過ごす時間が長い部屋の環境を把握し、日常生活に即した調整が重要である。
2.(×)医療器材が多く必要なので、在宅での準備物品は少ないが、在宅で代用できるものがあるか把握することも重要である。
3.(×)退院後に不測の事態が起こることもあるので、緊急連絡先の情報も重要である。
4.(○)在宅HPNでは、器材を使うことが多く、アラーム対応、ルートトラブルなど患者、家族が協力して判断が必要な場合に、セルフケア能力が求められることも多いので、まず患者、家族の実践能力の確認は最優先で、必要時には支援体制の強化を検討する。