腎不全について正しいのはどれか?
1.腎前性腎不全は腎血流の増加によって起こる。
2.腎不全の食事療法は高蛋白、高カロリーとする。
3.慢性腎不全では初期から尿量が減少する。
4.尿毒症では肺浮腫、心不全などがみられる。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.× 急性腎不全の原因には腎前性、腎性、腎後性の3つがある。腎前性は脱水や心不全などにより腎血流量が減少することによる。進行すると急性尿細管壊死を引き起こす。
2.× 低蛋白、高カロリー食とする。その他、塩分・水分制限も状況に応じて必要である。
3.× 初期の糸球体濾過率が30%以上ある代償期には尿量は正常~増加する。糸球体濾過率が30%以下に低下したものを非代償期と呼び、尿量は減少してくる。透析などの治療を考慮しなければならない。10%以下に低下すると尿毒症となる。
4.○ 正しい。