新生児仮死について正しいのはどれか?
1.新生児仮死の判定には、シルバーマンスコアが使われる。
2.新生児仮死は分娩進行中に、その発生を予測することが可能である。
3.代謝性のアシドーシスの場合、酸素の投与と人工呼吸で改善される。
4.新生児仮死の併発症状として、脳血管は収縮し脳組織のうっ血や浮腫を起こす。
―――以下解答―――
(解答) 2
<解説>
1.× 新生児仮死の判定には、アプガースコアが広く使われており、7点以下を新生児仮死という。シルバーマンスコアは、呼吸の異常の判定に使われる。
2.○ 新生児仮死の病因の多くは胎児仮死で、胎盤および臍帯の血流障害によるものが多い。胎児仮死の徴候を見逃さないことが新生児仮死の予防として重要である。
3.× 酸素投与で改善されるのは、呼吸性アシドーシスの場合である。
4.× 血液中の酸素が低下すると、生体反応として脳組織へ血液を集めようとするために脳以外の血管は収縮し、反対に脳血管は拡張し、うっ血や浮腫が起こる。