• 公開日: 2014/1/13
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

ファロー四徴症で入院中の幼児が急にしゃがみ込んでうずくまっている際の対処で正しいのはどれか?

ファロー四徴症で入院中の幼児が急にしゃがみ込んでうずくまっている際の対処で正しいのはどれか?

1.そのままの姿勢を保ち、様子をみる。

2.起き上がらせて歩かせる。

3.仰向けに寝かせる。

4.仰向けに寝かせ、足を挙上する。

―――以下解答―――











(解答) 1

<解説>

1.○ 低酸素発作が生じた場合、膝胸位の姿勢が有効である。これは下肢を屈曲させて胸に近付けることで、下肢の血管抵抗を高め、下肢への血流を減少させ、静脈環流を減少することができるからである。従って、強制的に右左短絡を減らして肺血流量を増加させ、血中酸素を高めることにつながる。しゃがみ込んでうずくまるという姿勢は、膝胸位をとっているのと同じ姿勢なので、この場合、この姿勢を保って症状の変化を観察するとよい。

2.× 一時的に低酸素状態に陥っているような場合に歩行させると、より症状を悪化させることにつながるので、誤りである。

3.× 仰向けに寝かせても、静脈環流を減少させることにはつながらないので誤りである。むしろ、側臥位になって膝胸位をとらせるとよい。

4.× 足を挙上させることで、静脈環流を増加させてしまうため誤りである。

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