マンガ
  • 公開日: 2025/6/16

“語られない思い”を見つけた日②(最終話)|【マンガ】忘れられない患者さん

  • 原作

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REGALIA PROJECT代表。看護学生の笑顔と自信をはぐくむオンライン個別サポートTe-iara Online代表コーチでもあり、現役の実習指導教員として活躍中。ナース専科では「看護実習エピソード」マンガの原作を担当。

声なき声に耳を傾けるとは?学生が学んだことはとても大きなものでした。…看護師から募集した、忘れられないエピソードをお届けします。

※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。

学生は患者さんの緩和ケア病棟の見学に同行した。患者は気持ちよさそうにされていた 患者さんは緩和ケア病棟を終の棲家にするのも悪くないと寂しそうに話された 気丈に振舞う患者さんでしたが、学生は患者さんの寂しさを感じ、その後毎日患者さんの元を時間の限り訪れました 学生と患者さんはたわいもない会話をし時間を過ごした。実習の最終日、患者さんは学生がいてくれたことに感謝した 患者さんのもとを離れ、学生は先生にお礼を言った 学生は少しでも患者さんに近づけた気がしたと話し、きっと声なき声に耳を傾ける経験はこれからの学生の人生に大きな影響を与えるだろうと感じた
原作者:あこ先生から<ひとこと>
看護の現場では、患者さんの表面的な言葉や態度だけを見て、すべてを理解した気になってしまうことがあります。しかし、患者さんが本当に抱えている気持ちや思いは、必ずしも言葉として表れるわけではありません。むしろ、その「語られない部分」にこそ、患者さんの本音や真のニーズが隠されていることが多いのです。
「患者さんが語らないことに耳を傾ける」とは、言葉だけでなく、表情やしぐさ、沈黙といった細やかなサインを見逃さず、それらを根拠にアセスメントを行い、患者さんが安心して本音を語れる関係を築くことです。これは決して簡単なことではありませんし、一朝一夕で身につくものでもありません。しかし、その姿勢を持ち続けることで、患者さんにとってかけがえのない存在になれるのです。
看護学生としての実習期間は短いかもしれませんが、そこでの気づきや学びは、看護師としての成長を支える基盤となるでしょう。今後の実習でも、患者さん一人ひとりの「声なき声」に耳を傾ける姿勢を大切にしていただければと思います。
作画
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しろくま
@shirokuma_811
インスタで6歳4歳男子の育児絵日記を描いてます。趣味はゲーム、アニメ、漫画、好きな作品のファンアートを描くこと。楽しんで描くことをモットーとしてます!

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