2024年11月4日からスタートした1日3問国試ドリルは、月~金で1日3問ずつ配信しています。
このページでは、1日3問国試ドリルで配信した問題のうち、「地域・在宅看護論」に該当する問題と解答・解説を掲載します。振り返りにぜひ活用してください。【※毎週更新予定】
第1問:Aさん(55歳、男性)は筋萎縮性側索硬化症(ALS)で、経口摂取と胃瘻による経管栄養を併用し、在宅療養することになった。Aさんと家族介護者への指導内容で適切なのはどれか。
- 水分は経口による摂取とする。
- 経口摂取中は頸部前屈位とする。
- 経管栄養剤以外の注入を禁止する。
- 注入時間に合わせて生活パターンを変更する。
解答・解説
1.(×)筋萎縮性側索硬化症は、運動ニューロンの変性・消失により筋萎縮と筋力低下が生じる進行性の疾患である。 水分は誤嚥しやすいため、経口摂取をするよう指導するのは不適切である。
2.(〇)経口摂取中は、食道入口部の開きを改善できる頸部前屈位をとるよう指導するのが適切である。
3.(×)水分や薬の注入も行うため、経管栄養剤以外の注入を禁止するのは不適切である。
4.(×)家族にも生活があるため、注入時間に合わせて生活パターンを変えるよう家族に指導するのは不適切である。
第113回(2024年)