• 公開日: 2024/7/31

【第114回看護師国家試験対策】過去問チャレンジ!「老年看護学」編

ここでは看護師国家試験の過去問3年分から、「老年看護学」に絞った問題を10問ピックアップしました!国試対策としてぜひチャレンジしてみてください。なお、問題の詳しい解説は2ページ目で確認できます。ぜひ活用し理解を深めましょう。




第1問

老年期の発達過程を引退の危機、身体的健康の危機および死の危機の3つの段階で示したのはどれか。

  1. エリクソン Erikson,E.H.
  2. レビンソン Revinson,D.J.
  3. ペック Peck,R.
  4. ユング Jung,C.G.

 
解答

3

第2問

Aさん(83歳)は寝たきり状態で、便意を訴えるが3日間排便がみられない。認知機能に問題はない。昨晩下剤を内服したところ、今朝、紙オムツに水様便が少量付着しており、残便感を訴えている。 このときのAさんの状態で考えられるのはどれか。

  1. 嵌入便
  2. 器質性便秘
  3. 切迫性便失禁
  4. 非急性感染性下痢

 
解答

1

第3問

退職した高齢者に就労機会を提供するのはどれか。

  1. シルバー人材センター
  2. 老人福祉センター
  3. 老人クラブ
  4. 自治会

 
解答

1

第4問

65歳以上の高齢者が要介護認定の有無に関わらず利用できるのはどれか。

  1. 介護予防教室
  2. 介護老人保健施設
  3. 夜間対応型訪問介護
  4. 通所介護〈デイサービス〉

 
解答

1

第5問

Aさん(81歳、女性)は夫(86歳)と2人で暮らしている。高血圧症(hypertension)で内服治療をしているが、血圧のコントロールはできている。両眼に老人性白内障(senilecataract)があり、老人性難聴(presbyacusis)のために補聴器を使用している。認知機能は問題なく、日常生活動作〈ADL〉はほぼ自立している。1年前から両眼の羞明、霧視が強くなり、視力が低下して趣味の編み物ができなくなってきた。また、家の中を移動するときに小さな段差につまずいたりドアにぶつかるなど、歩行時の転倒の危険性が増えた。Aさんは自宅での生活を安全に送りたい、趣味を続けたいという希望があり、10日間程度の入院で両眼の超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術を行うことになった。 Aさんの手術は局所麻酔下で行われ、10分程度で終了した。手術中および手術直後のバイタルサインに問題はなく、病室に戻ってきた。Aさんは眼痛や頭痛、気分不快などの症状はなく、「無事に終わって良かった」と話している。 手術後のAさんへの説明で適切なのはどれか。

  1. 手術直後から点眼する。
  2. 洗顔は手術の翌日から行う。
  3. 手術後24時間はベッド上で安静にする。
  4. 医師の許可があるまでは頭を振る動作をしない。

 
解答

4



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第6問

平成30年度(2018年度)の高齢者の住宅と生活環境に関する調査で、高齢者がいる世帯で賃貸住宅に住んでいる世帯の割合が最も多いのはどれか。

  1. 単身世帯
  2. 三世代世帯
  3. 夫婦のみの世帯
  4. 単身の子どもと同居世帯

 
解答

1

第7問

高齢者の血液検査の結果で成人の基準値と比較して値が高くなるのはどれか。2つ選べ。

  1. 血小板数
  2. 尿素窒素
  3. 白血球数
  4. 食後血糖値
  5. AST〈GOT〉

 
解答

2、4

第8問

Aさん(86歳、女性)は、生まれ育った地域で、近所に住む友人と交流しながら、1人で暮らしていた。買い物へ行く途中に転倒し、腰椎圧迫骨折で入院治療を受けた。退院後は他県に住む長女夫婦と同居している。暮らし始めて間もなく、Aさんは「私はここで暮らして、新しい友人ができるかしら」と長女に訴えるようになり、徐々に口数が少なくなった。この時のAさんの状況はどれか。

  1. 閉じこもり
  2. 廃用症候群
  3. セルフ・ネグレクト
  4. リロケーションダメージ

 
解答

4

第9問

高齢という理由で高齢者を画一的に捉え、差別することを意味するのはどれか。

  1. エイジズム
  2. アディクション
  3. パターナリズム
  4. アンチエイジング

 
解答

1

第10問

Aさん(71歳、女性)は夫と10年前に死別し、1人で暮らしている。息子は結婚して他県に住んでいる。Aさんは、3か月前に脳梗塞を発症して要介護1となり、介護老人保健施設に入所した。Aさんは老人性白内障があるがADLに支障はなく、認知機能やコミュニケーションに問題はない。食事は自力で摂取できる。紅茶が好きで、毎日カップ2、3杯は飲んでいる。我慢できない強い尿意があり尿が漏れてしまうため、下着に尿取りパッドを付けている。トイレには自力で移動でき、下着やズボンの上げ下ろしは自立している。排便は2日に1回である。5日後、Aさんは解熱し、少しずつ食欲が出てきた。下腹部痛は消失し、尿失禁の回数も少なくなった。症状の再燃を防止するためのAさんへの対応で適切なのはどれか。

  1. 2時間ごとに排尿誘導する。
  2. 用手圧迫排尿の方法を指導する。
  3. 排尿の度に陰部を洗浄するように促す。
  4. 尿取りパッドの交換回数を増やすように指導する。

 
解答

4



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