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かかりつけ病院の検査室で採血してもらう時のことです。
私の血管が細くてみつからず、途中で手袋をはずして素手で探されます。そのあと酒精綿でふくんですが、また再確認のためか素手で探り直し、針を刺すんです。
でも、これやられて採血箇所の炎症が起きたこともなく、そもそも酒精綿でふくのにどこまで効果があるんだろう。なんて採血されながらボーッと考えてました。
採血での手袋と消毒の関係
■素手で触っても大丈夫…?
探す手はたいがい、アル綿で拭くだろうし、アル綿持ってる時点で消毒されてますよ。それでも、もう一度拭いてさしますけどね。そこまで気にしてみたことがなかった。
スタンダードプリコーション的、採血のマニュアル的にはダメだと思いますが、患者に触る前には手指消毒してるはずなので大丈夫だと思います。
手袋してたら血管走行分かりにくい。なんて言ったら怒られますかね。でも本当の事だもの。健診で来る人ならいざ知らず……
指で触る時、その指を酒精綿で拭いてから、触ります。触った後酒精綿で拭くと、目標が分かりずらくなることがあったので、こんなふうにしています。
■手袋を正しく使えてる…?
時々手袋を外さず手袋したまま消毒して、同じ手袋つけっぱなしって言うのを見ますが、絶対だめです!手袋は一回一回かえなければなりません。
手袋をしていても人が変わったのにそのまま同じ手袋しているところもあります。そんなときは自分は正しい操作をしようと反省します。
外来Nsは全員確かに手袋はしている。もちろんアルコール綿での消毒もしている。ただし、採血そのもの以前の準備のときから着用しているし、ちょっと意味がないのでは?といつも思っている。
■そもそもアルコール綿で消毒の効果は…?
アルコール綿と言うのは皮膚表面の付着しているごみを払うくらいのイメージです。皮膚表面を「消毒」できても「除菌」は出来ません。
清浄綿と酒精綿で刺入部を消毒した際に優位差はみられなかったって文献読んだことあります。とどのつまり、採血前の酒精綿などでの消毒は除菌や滅菌目的というよりは皮膚表面の汚れをふき取ってるだけのようです。
注射でも採血でも、事前のアルコール消毒の効果のエビデンスはありません。
■採血、どのようにしていますか?
手袋をつける前に素手である程度血管をさわっての目星をつけて、いざ本番、採血するときに手袋を装着するのもOKと、当院ではしています。
目視で血管が確認できない場合は、手で触れるしか血管の位置を確認できず、手袋をつけているとますますわかりにくくて、正直な話、手袋を外してしまうことがあります。アルコール綿で拭いたあとに、もう一度指で触れて確認することがありますが、針の穿刺部には触れません。その先の血管や血管の走行を指で確認しているので。
酒精綿で拭いた後自信が無く一発で穿刺したいのは分かります。が、再度拭いて…では無く、その手順なら手洗い、手指消毒、酒精綿を新しくする必要が大切ではないでしょうか?
関連トピック:「
素手で触ったあと採血される
」
イラスト・なしま