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マーゲンチューブ留置中で、体動が激しく、顔に強い痒みのある認知症患者さんがいます。両手にミトンをしていますが、ミトンのままで顔を掻いてます。日に何度も顔を掻くことで、経菅栄養滴下中に自己抜去することも多々あります。ご家族は胃ろうは反対されてます。
経菅栄養滴下中はミトンをベッド柵に固定することになったのですが、いつのまにか身体を動かして顔に手が届く体勢になっていて、自己抜去してしまいました。
自己抜去を防止する方法をアドバイスして下さい。
自己抜去を防ぐには…?
■根本原因から解決すべき
痒み対策が先ではないでしょうか☆軟膏は医師の処方がいるでしょうが、乾燥予防や清潔維持に努めることはできますね。例えば、注入前後、顔拭きをする、口腔ケアでリフレッシュ感を取り入れるなど、簡単で今日からでもできますよね。
痒みを取り除く介入をしてあげてください。
顔の痒みは何故あるんだろう?きちんと顔を拭いてクリームを塗るとか、皮膚科の介入とか出来ないのかな。
「かゆみ」の対策はどうされているのでしょうか?強いステロイドを使ってもなかなかかゆみというのは落ち着かないですよね。まずは、かゆみの対策が大事だと思います。痒くなければ自己抜去しないかも。
掻痒感があって抜去してしまうのであれば、掻痒感を除去する看護をした方が良いのではないでしょうか。掻痒感だけが原因であるのであれば…ですが。
■ミトン+αが必要では?
ミトンでも顔をかくことで抜去してしまうなら、抑制帯の使用を検討してはどうでしょう。手が顔に届かないように調整できると思います。躊躇することがありますが、安全カンファレンスを開いて、管理のために仕方なければ使用しています。
ギャッジアップした体位で抱き枕を抱っこしてもらい安全帯をクロスして使用することもあります。右手は左のベッド柵にってかんじです。抱き枕をミトンでナデナデできるくらいな感じで、顔には届かないって程度に。試行錯誤ですよ(´θ`llll)
全身の掻痒感が強く体動の多い患者さんがいました。あらゆる内服薬や軟膏処置を試していましたが効果が見られなくてお手上げ状態。中でも良かったと思えるのは、ミトンの種類です。中綿入りのミトンを使用していました。ボクシンググローブみたいな。結構指の力が強い方に合っているかと。
ミトン以外に肘が曲がらないようにする抑制帯(調べたらソフトシーネ(肘の抑制)というものでした。)を使っていました。ビニール素材だったので蒸れていることもありましたが、自己抜去は防げていました。
■ミトン以外の方法は…?
ミトン抑制をせず、ラインが目に付かないあるいは手が触れないように工夫します。できるだけ本人に負担の無い工夫をするように、スタッフ皆で頑張っていますが時に外して床やベッドが悲惨な事になっている事もあります。
短時間で注入できる半固形栄養剤。これはもともと胃瘻用の栄養剤なのですが、加圧バックを使えば経鼻栄養でも使用可能です。これなら短時間で注入が可能なので、注入中付き添いも可能ではないでしょうか。
マーゲンチューブを挿入する時間を注入の時間のみに限り、注入中は安全確保する事もできるように思います。
注入時間を短縮したい患者にはとろみのついたお茶と絞りで入れる注入食を入れることがあります。それだと、時間はかなり短くて済むし、看護師が入れている間はいるのでいいかな、と思います。
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マーゲンチューブ自己抜去の対策
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イラスト・なしま