モンゴル語を学ぶために、現地の語学学校に通い始めた佐川香奈さん。今回は、モンゴル語の習得に奮闘する様子をレポートします。
歩いて5分から10分で草原が見える景色。2月はこんな感じでした。
モンゴル語に悪戦苦闘
モンゴルで仕事をしていくためにはモンゴル語が必須です。モンゴル人と働くのであれば、やはり現地の言葉のほうが伝わりやすいだろうなと思います。
というわけで、私は首都の語学学校へ短期間通って、モンゴル語を必死に勉強しました。大きな問題は、英語で教えるモンゴル語なのです。英語もろくにできない私にはかなりきつい上に、毎日夜中まで宿題をやるため、授業中は眠たくなる……という状況でした。
私の場合は日本でもモンゴル語を勉強していたのですが、基礎の基礎で日常会話には到底たどり着かなかったので、まずは生活するために必要な言葉を重点的に勉強しました。
そして、教科書では正しい言語を学びながら、話し言葉だと変化する言葉も一緒に学びました。日本語でもありますよね? 丁寧語、尊敬語……などというように、日本のほうが言葉の語尾を変化させる数は多いように思いました。
※ちなみに、今までのモンゴルの教育ではロシア語が第2外国語でしたが、近年カリキュラムが変わって英語となったので、若い人は英語を学んでいます。
新生活スタート!
ある程度の語学を学んだ私は、地方の病院で働く事になったので首都から移動しました。私が住むところは村というより町という感じで、生活に必要な物がコンパクトにぎゅっと詰まっているという印象でした。
歩いて5分から10分で草原が見える景色に出合えます。町にも突然牛が登場します。放牧中の動物は身近にみることができます。早速家を決めて、新生活の準備を始めました。中国から物が沢山輸入されてくるので、物を揃えるには苦労しない国だなと思いました。
辞書を片手にコミュニケーション
さて、病院に初めて行って、院長、副院長、看護部長と看護主任へ挨拶をしました(モンゴルでの看護主任は看護部長の次のポストです。その次のポストは各病棟の師長となります)。
院長から「日本のいいところを学びたい、接遇について教えて欲しい」と話がありました。また、看護部長はいろいろ心配してくれているようで、食事が合わなかったらいうようにとまで言ってくれました。
早速次の日から出勤! 学んだ語学では全く足りず、話していることはわからないので、辞書を片手にコミュニケーション。部長と一緒にICU病棟へ行き、見学を含めて一緒に看護を行うことになりました。
ICUのことなどは、今後のレポートで紹介するとして……私が驚いたのは連絡のなさ。私が来たことを他のスタッフに紹介すると予定されていた日に、あまりに何も言われないので自分から何時に行けばいいのかと確認すると、昨日だったと言われました……。
前日の朝にでも変更になったことを話して欲しかったなと思ってしまいました。これから苦労しそうです。
次回の活動レポートに続きます。